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飲料
[トレンド調査隊]夏色が人気、バタフライピーの正体
急上昇のトレンドメニューを調査する「トレンド調査隊」。この夏じわじわと注目を集めている「バタフライピー」について調査します!
バタフライピーとは
バタフライピーとは、鮮やかな青い花を咲かせるタイを原産とするマメ科のハーブ(植物)のことです。
美容大国として知られるタイでは、バタフライピーを使用したハーブティーが人気で、マイボトルに入れて持ち歩く若い女性たちの姿が見られます。また、ハーブティーの他にもスイーツやラテなどにも使われ、タイのカフェでは定番メニューとなっています。
SNS映え間違いなし、
美しく鮮やかなバタフライピーの魅力
バタフライピーの魅力は、何と言っても人々の目を引く美しい青い色。バタフライピーを使用したスイーツや料理は、天然の色とは思えないようなとても鮮やかでキレイな色をしており、SNS映えすると話題になりました。
また、バタフライピーの青い花には「アントシアニン」が含まれているため、レモンなどの柑橘系の液体を加えると、アントシアニンが柑橘類のクエン酸と化学反応をして紫色に変化します。2020年に色が変わるサイエンススイーツがトレンドとなったこともあり、魔法のように変化するバタフライピーにも注目が集まるようになりました。
そして、この「アントシアニン」は、抗酸化作用を持つポリフェノールのひとつでもあり、アンチエイジングや眼精疲労を癒す効果にも期待できるといわれています。
※ハーブ製品については、妊娠中・授乳中の方や持病のある方は、事前に医師に相談の上ご使用いただくことをおすすめします。
クックパッドでも検索伸長!ピークは夏
クックパッドでも、2016年から徐々に検索頻度が伸長しており、2020年から2021年にかけては、前年比236.3%と急増しました。
出典:クックパッド(株)たべみる
月別の推移でも今年はすでに昨年同時期に比べて高い値で推移しています。
夏に検索頻度が伸びる理由としては、以下が考えられます。
1.夏のイベントにピッタリ
紫色のアジサイが咲く6月や、七夕イベントがある7月などに、バタフライピーを使用したレシピを検索する人が多いと考えられます。
2.夏のスイーツと相性が良い
「食べる宝石」とも呼ばれSNSで人気の琥珀糖や、ゼリー、サイダー、寒天など、夏はバタフライピーと相性の良い透明感のあるメニューの需要が増えるため、検索頻度が伸びる傾向があるかもしれません。
3.サイエンスフードとしての魅力
「レモンなどの柑橘類のクエン酸と化学反応して色が変化する」という性質を持つバタフライピーは、子どもたちの夏休みの自由研究にもピッタリの食材でもあります。
バタフライピーのクックパッドレシピ
バタフライピーで*初夏のゼリードリンク by わらしさん
https://cookpad.com/recipe/6749213
バタフライピーとヨーグルトの2色ゼリー☆ by さとみわさん
https://cookpad.com/recipe/6627506
バタフライピーのレアチーズケーキ☆ by ちょう*さん
https://cookpad.com/recipe/4743626
電子レンジで簡単バタフライピーわらびもち by AyakoOOOOOさん
https://cookpad.com/recipe/6831514
バタフライピーを使った
夏季限定商品も話題
人気店ではこの夏、バタフライピーの爽やかな色で見た目を涼しませる商品が期間限定で登場しています。
■スターバックス「47 JIMOTO フラペチーノ」
全国47都道府県で各地限定フレーバーとして発売されたスターバックスの「47 JIMOTO フラペチーノ」。神奈川県では、青い海と青い空を着想源に、バタフライピーティーシロップとミルクをブレンドし、ほんのりと甘い優しいミルク風味がベースの「神奈川 サマーブルー クリーム フラペチーノ」を展開。(現在は販売期間終了)
■ピンクベリー「Summer Lemonade」
米国カリフォルニア発フローズンヨーグルトショップの「ピンクベリー」では、バタフライピーを使ったブルージンジャーレモネードを販売。バタフライピーの透き通ったブルーと、レモネードのイエローが2層のグラデーションとなったドリンクで、かき混ぜると青から紫へ色の変化を楽しむことができます。(8月末まで販売予定)
■&EARL GREY「香るティージェラート/バタフライピー&アールグレイ」
アールグレイ専門店「&EARL GREY(アンドアールグレイ)」が銀座ロフトにPOP UP SHOPをオープン。世界中の良質な茶葉を使った「香るティージェラート」の8種類の中には、プレミアムバタフライピーで作ったブルーのジェラート「バタフライピー&アールグレイ」も登場。(8月末までショップ展開予定)
青い色のメニューは
定番となっていくのか
ひと昔前までは「食欲を減退させる色」とも言われ、敬遠されていた青色ですが、SNS映えが求められるようになった近年では、若い世代の人たちを中心に日常的に取り入れられるようになってきました。
ゼリーやかき氷など夏の食材やメニューと相性が良く、美しく鮮やかなカラーで涼を演出してくれるバタフライピーは、夏のドリンクやお菓子作りに活躍すること間違いなし。
バタフライピーの天然色素が作り出す美しい青色の影響で、今後は青い色のメニューが増え定番商品となっていくのか、引き続き注目していきたいですね。
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著者情報

- saho
- 食市場の調査、食に関わる企業・地方自治体のブランディングをおこなうフードマーケター。ボストンにフード留学した経験を持ち、世界の食トレンドにも詳しい。