EC限定、味の素冷凍食品の「For ATHLETE」誕生

EC限定、味の素冷凍食品の「For ATHLETE」誕生

2021年8月25日、味の素冷凍食品からアスリート向けの冷凍食品ブランド「For ATHLETE」が発表されました。第一弾は同社の看板商品でもあるギョーザで、試合前と試合後のメンテナンスに合わせた2種類を用意。公式オンラインストアで販売し、今後も同ブランドで商品を展開して行く予定です。商品発表会やインタビューでうかがった、アスリート向けギョーザの開発経緯や今後の展開についてお伝えします。

赤と緑の2種類。
アスリート向けギョーザとは

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今回、アスリート向けの冷凍食品ブランド「For ATHLETE」の第一弾として発売されたのは「For ATHLETE」エナジーギョーザ®と「For ATHLETE」コンディショニングギョーザの2種類。一般向けに発売されている冷凍ギョーザよりも脂質が少なく、アスリートの食べるタイミングに合わせて考案されています。

トレーニングや試合前におすすめの「For ATHLETE」エナジーギョーザ®は、米粉を使用した厚めの皮で従来のギョーザよりも炭水化物の含有量が多く、糖質をエネルギーに代謝するビタミンB1が豊富です。また、鶏がらスープを染み込ませた大豆由来の植物性たんぱくを使用することで、高たんぱくと脂質オフを叶えながら、おいしさと機能性の両立を実現しました。豆板醤を加えたピリ辛な味わいで食欲を促進します。

トレーニングや試合後におすすめの「For ATHLETE」コンディショニングギョーザは、キャベツ、にら、たまねぎ、にんじんなど製品中の約67%が野菜であっさりとした味わい。ビタミンA・C・Eとたんぱく質が豊富に含まれています。「For ATHLETE」エナジーギョーザ®よりも皮はやや薄めで、肉も鶏肉のみを使用。多くの野菜が使われていながらも肉汁たっぷりで、日々の体づくりをサポートします。

アスリートと向き合って生まれた
スモールマス向けブランド

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アスリート向けギョーザが生まれたのは、羽生選手の言葉がきっかけ。日本代表選手や候補選手を食でサポートする味の素㈱「ビクトリープロジェクト®」のシニアディレクターの栗原氏が、シーズンの食事管理について打ち合わせた際に、羽生選手から「ギョーザならいくらでも食べられる」との話があったことからはじまりました。同選手の食の細さを課題に感じていた栗原氏は「食べられるようなギョーザを作ってみせる」と約束。自宅や合宿会場で研究を重ね、まずは手作りでギョーザを作りました。その後、「この餃子を、東京2020オリンピックの日本代表選手団向けの食事拠点であるJOC G-Road Stationで提供できないか」と企画が発足。提供には一度に大量生産でき品質や味わいに均一性が求められることから、手作りでは限界があると判断し、アスリート向け冷凍ギョーザの商品開発がスタートしました。

また、味の素がサポートしているアスリート100人にアンケートをとったところ、「ギョーザが好き」と答えた選手は91人にものぼりました。栗原氏は「9割以上が好感を持っているギョーザは、皮で炭水化物、具材の野菜と豚肉でビタミンやたんぱく質などがとれる。これをスポーツ栄養に取り入れない手はない」とスポーツ栄養とギョーザの可能性にも触れます。

アスリート向けのブランド「For ATHLETE」の立ち上げについては、「従来から食物アレルギーの方でも食べられる「乳・卵・小麦」不使用の「米粉でつくったギョーザ」を作るなど、ウェルネスの共創を軸にスモールマスの切実なニーズに応えていきたいという考えがあった」としながらも、アスリートからの声に応える中で結果的にスモールマスのビジネス領域にハマったのだといいます。

技術者のノウハウを結集し
異例のスピードで商品化

「For ATHLETE」ギョーザの企画が立ち上がったのは、2020年の東京2020オリンピック開催まであと半年のタイミング。上層部の即断もあり、チーム一丸となって開発を進め、短い開発期間の中で、味の素冷凍食品のノウハウである油・水なしで調理できる羽根つきギョーザが完成。油だけでなくつけだれも不要に味わいを設計し、摂取カロリーを計算して食べる個数を決められ、スポーツ前でも食べられるようニンニク不使用。アスリートに合わせた仕様で、おいしさと栄養を両立した商品に仕上げました。試作に立ち会った担当者は「自分たちもアスリートになったような気持ちだった」と語ります。異例のスピードで商品を完成させた後、東京2020オリンピックが延期となったこともあり、さらにブラッシュアップ。「For ATHLETE」エナジーギョーザ®の皮を米粉にし、炭水化物の含有量UPを実現するなど、さらにクオリティの高い「For ATHLETE」ギョーザに仕上がりました。

短期間でこの企画を成し遂げられた原動力は、「関わる全員がギョーザに対して強い想いがあるからだ」と担当者。皮の厚みなど機械化のハードルとなる部分も、日々熱を持って取り組む技術者のノウハウを結集して解決。味の素冷凍食品の技術者だからこそ、できたことも多かったといいます。

オンラインでの売上好調。
スポーツイベントで認知拡大を狙う

完成した「For ATHLETE」ギョーザはアスリートからの評判も上々で、味の素㈱がサポートする柔道の阿部詩選手は、「For ATHLETE」 コンディショニングギョーザがお気に入りで、スープに入れて食べることが多いそう。JOC G-Road Stationでは、選手の来場動機にもなっていたとの報告もあります。

公式オンラインストアでの売れ行きも順調な滑り出しで、今後はアスリートの合宿所などBtoBへの展開も。一般向けにはオンライン限定で継続販売し、スポーツイベントでのサンプリングなども実施予定。スポーツやトレーニングに打ち込む学生や社会人などに向けて認知拡大を狙います。「For ATHLETE」ブランドからは、秋冬ごろにスイーツが新登場する予定。味の素冷凍食品は「今後も、あらゆる生活者が心から食事を楽しめる商品を展開していく」考えです。



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