進化系バターサンドに注目。映えるアップデートが人気のカギ

進化系バターサンドに注目。映えるアップデートが人気のカギ

昔からなじみのあるバターサンド。クッキーよりもちょっと豪華、ギフトでもらうと嬉しいスイーツのひとつではないでしょうか?今、定番の味や形から進化した、新しいバターサンドが人気です。バターサンドが人気になった背景、昨今のバターサンドトレンドについて紐解きます。

バターサンドとは

バターサンドとは、クッキーやサブレなどのビスケットにバタークリームを挟んだスイーツのことです。

バタークリームはバターに砂糖や卵、牛乳などを加えて混ぜあわせて、やわらかいクリーム状にしたもの。生クリームと比べて質感は重めでもったりしていて、味はバターの風味が豊かで濃厚なコクがあり、なめらかな舌触りです。バタークリームの種類は、レーズン入りやキャラメル味などさまざま。はさむクッキーやサブレもしっとりやさっくりなど、商品によって個性があります。

クリームたっぷりの厚みに注目!
進化系バターサンド人気の背景

昔ながらのバターサンドといえば、しっとり系クッキーにレーズン入りバタークリームがはさまっている、長方形タイプでした。近年はこのスタンダードな形が進化を遂げ、バタークリームやビスケットのバリエーションが豊富に。幅広い層から注目を集め、人気の兆しが見えています。


フォトジェニックでSNS映えする見た目

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スタンダードなタイプと進化系を比べると一目瞭然。最近のトレンドは、バタークリームが横から見えるほどたっぷりで厚みがあります。バタークリームも、ピスタチオやベリー系など、色鮮やかです。ここ最近の流行スイーツに共通しているのが、「クリームたっぷり」で「フォトジェニック」な点。萌え断という言葉が生まれるほど、見た目や断面の美しさも、人気には欠かせない要素になっています。フルーツサンドやマリトッツォ、トゥンカロンなど、注目されているスイーツは、どれも見た目が華やかでSNSに多く投稿されています。

進化したバターサンドは、このトレンドスイーツの条件とも一致しているため、人気が高まっていると考えられます。

専門店「プレスバターサンド」が
ブームを牽引

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バターサンドブームを牽引したのが、バターサンド専門店「PRESS BUTTER SAND」です。チーズタルト専門店「ベイク チーズタルト」などを手掛けるBAKEが、2017年4月に立ち上げた新ブランドで、オープン以来、連日行列を作るほどの人気店になりました。

サクっとしたクッキー、バタークリームとキャラメルを挟むというより包み込んだような構造。和菓子の製法にルーツを持つ、はさみ焼きを採用しており、この商品のために開発したプレス機を使っています。

スタイリッシュでおしゃれなパッケージ、ガラス張りで製造工程が見える工房一体型店舗など、プロモ―ションやイメージ戦略でも新しいバターサンドのイメージを打ち出し、人気スイーツへと押し上げていきました。


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さらに、2021年11月からはブランド初のプレスバターサンドドリンクを期間限定で発売するなど、バターサンド界にまた新たな風を吹き込んでいます。

老舗ブランドからコンビニまで
バターサンドは戦国時代

最近では各社でバターサンド商品を売り出したり、コンビニでも新商品スイーツとして打ち出すなど、バターサンド戦国時代に突入しています。


個性を打ち出す
進化系バターサンド6選

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ニュウスタイル銀座千疋屋「プレミアムバターサンド」
▶︎http://pa.ginza-sembikiya.com/store.html
千疋屋といえば、選び抜かれた高級フルーツです。パティスリー銀座千疋屋の運営する「ニュウスタイル銀座千疋屋」では、フルーツ×スイーツをテーマにした「プレミアムバターサンド」(10種)を発売しています。発酵バターとフレッシュバターで作ったバタークリームに、ドライフルーツを加えたフルーツ専門店ならではの商品です。

DEAN&DELUCA「月に1度のおたのしみ、今月のバターサンド」
▶︎https://www.deandeluca.co.jp/release/6088/
DEAN&DELUCAは10月から パティスリー「ease(イーズ)」の大山恵介シェフが考案したバターサンドを新発売。ラムレーズン、抹茶カシス、チーズラズベリーの3種類が定番フレーバーと、月ごとに変わる限定フレーバーの詰合せセットです。

BUTTER STATE's「レーズンサンド」
▶︎https://www.butterstates.jp/raisinsand.html
「銀のぶどう」や「ねんりん家」を運営する株式会社グレープストーンが、2021年4月に立ち上げたスイーツ専門店「BUTTER STATE's(バターステイツ)」。人気商品であるクッキー「バターステイツ」を使用した、レーズン入りのバターサンドを新発売しています。

ファミリーマート「バタービスケットサンド」
▶︎https://www.family.co.jp/campaign/spot/2021_40th.html
ファミリーマートでは40周年の取り組みのひとつとして、「バタービスケットサンド」を新発売しました。贅沢かつ手軽なフィンガースイーツとして打ち出しています。

MOON TREATS「黒胡麻バターサンド」
▶︎https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000085578.html
毎月生理周期に合わせてヴィーガンスイーツを届けるスイーツのサブスク「MOON TREATS(ムーントリーツ)」のラインアップにある「黒胡麻バターサンド」。たんぱく質や鉄分が豊富に含まれているギルトフリースイーツです。

ノー・レーズン・サンドイッチ「レーズンサンド」
▶︎https://noraisinsandwich.com/
「ノー・レーズン・サンドイッチ」は、フードエッセイストの平野紗季子がプロデュースするEC限定のバターサンド専門店です。レーズン嫌いな人でも食べられるよう、レーズンサンドに加えて、季節のフルーツなどを使用したバターサンドもラインナップ。彼女らしく、商品やパッケージにはスタンダードや懐かしさが感じられます。


昔ながらの懐かしい味
スタンダードなバターサンド2選

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六花亭「マルセイバターサンド」
▶︎https://www.rokkatei-eshop.com/store/CategoryList.aspx?ccd=F3000523
バターサンドの代名詞ともいえる六花亭の「マルセイバターサンド」。北海道土産の定番として、ロングセラーの商品です。近年は、北海道以外でも物産展やアンテナショップ、東京では一部のスーパーの特設コーナーでも販売しています。

小川軒「レイズン・ウィッチ」
▶︎https://shop.ogawaken.co.jp
有名な元祖バターサンドといえば、小川軒の「レイズン・ウィッチ」。創業以来、品質、製法に日々こだわり続け、多くの人に愛されている銘品です。外出自粛の影響もありオンラインでの販売を開始しました。

バターサンドがトレンド入り
コロナ禍で追い風も

バターサンドは、これまでの定番のレーズン以外にバリエーションが増えたことで、「昔から馴染みのあるスイーツ」から「おしゃれで人気のスイーツ」へと進化しました。

これには、コロナ禍でスイーツ事情が変化したことも追い風になっていると考えられます。スーパーやコンビニなどでスイーツを展開する株式会社モンテールの調査によると、2021年はスイーツそのものを食べる機会、スーパーやコンビニのスイーツを食べる回数ともに増加。スイーツそのものの需要が高まったとの結果も出ています。

バターサンドは、ハンディで仕事の合間にさっと食べられる気軽さがあり、これも今の時代にフィットしているといえるでしょう。映えに対応した進化が追い風になり、自分へのご褒美に、ちょっとした手土産やプチギフトにと、さまざまなシーンで生活者に選ばれるスイーツとして浸透することが予想されます。



writing support:Miyuki Yajima



 

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