[お茶の話と、私たち]日本茶の世界が広がるアレンジ

[お茶の話と、私たち]日本茶の世界が広がるアレンジ

食や料理への「偏愛」を語ってもらうHolicClip。日本茶インストラクターで、株式会社 茶淹の代表取締役でもある伊藤尚哉さんの連載[お茶の話と、私たち]。今回は、寒い冬におすすめしたい日本茶アレンジについて語っていただきました。

前回の記事はこちら:https://foodclip.cookpad.com/11157/

寒い冬におすすめしたい日本茶アレンジ

日本茶は、同じ茶葉でもお湯の温度や抽出時間によって味や香りが変化するほか、スパイスやハーブなど加えて淹れたり、甘さを足してみたり、ひと手間かけてアレンジをすると、楽しさがグッと広がります。

今回は、寒さの厳しい季節にぴったりのお茶を使った、日本茶のアレンジティーレシピをご紹介します!

煎茶ローズマリー

12803_image01.jpg

【材料】
・煎茶:4〜5g ※ティーバッグ(1個)でもOK
・ゆず:1/8カット
・はちみつ:7〜8g ※お好みで
・ローズマリー:5cm程度 ※ホールでもOK(ホールの場合は、小さじ1程度)
・水150ml

【作り方】
①煎茶、ゆず、ローズマリーを150mlのお湯で一緒に入れて1分待つ。
②はちみつを入れたグラスに注いで完成

「煎茶ローズマリー」は、ゆずの香りとはちみつの甘みで渋みが際立たず、普段日本茶に馴染みのない方でも気軽に楽しめます。気分をリフレッシュしたいときや、いつもと一味違う煎茶の味わいを楽しみたいときにおすすめのアレンジティーです。

ほうじ茶ジンジャー

【材料】
・ほうじ茶:4g ※ティーバッグ(1個)でもOK
・生姜:1g
・水150ml

【作り方】
①ほうじ茶に生姜を入れて、お湯を注いで30秒待ち、カップに注いで完成

煎茶に比べカフェインが少ないほうじ茶を使った「ほうじ茶ジンジャー」。ほうじ茶には、リラックス効果と血行を良くする作用がある香り成分「ピラジン」が含まれているため、就寝前にもおすすめしたいアレンジティーです。

ほうじ茶チャイ

【材料】
・ほうじ茶:7〜8g
・シナモン:1/2本
・クローブ:5粒
・カルダモン:5粒
・生姜:3g
・牛乳:150ml
・水150ml

【作り方】
①片手鍋に牛乳以外の材料を入れて火にかけます。
※カルダモンは、潰してタネごと入れてください。
②沸騰したら牛乳を入れて弱火でじっくり加熱し、沸騰直前で火を止めます。茶こしを使ってカップに注いで、砂糖で甘さを調整したら完成。

スパイスを効かせた「ほうじ茶チャイ」は、ほうじ茶特有の香ばしさとミルクの甘さが感じられる、ひと味違ったアレンジティーです。お菓子と一緒に楽しむティータイムにおすすめ。使用するスパイスの分量によって、個性がでるのでお好みの味わいで楽しんでみてくださいね。

和紅茶カモミール

【材料】
・和紅茶:4g
・ジャーマンカモミール:0.5〜1g
・クローブ:2〜4粒
・水150ml
・シロップ:お好みの量
・オレンジ:あれば

【作り方】
①急須やティーポットに和紅茶、ジャーマンカモミール、クローブを入れ、熱湯を注いで1分待ちます。
②カップに注ぎ、シロップで甘さを調節したら完成です。輪切りにしたオレンジを添えるとよりフレッシュな味わいを楽しむことができます。

和紅茶の華やかさとカモミール特有の香りが調和した「和紅茶カモミール」。和紅茶は、外国産の紅茶に比べて渋み成分のタンニンが少なく、青りんごのような爽やかな香りが特徴のカモミールとの相性抜群なのです。お仕事の休憩時間や休日など、ゆったりとしたいときに飲むと、緊張をときほぐすカモミールの効能もあいまって、安らかなリラックスタイムを演出してくれます。

今回ご紹介したレシピは、どれも市販の材料を使って自宅で作れるので、気になるアレンジティーがあれば、ぜひ試してみてくださいね!



この記事が気に入ったらフォロー

ニュースレター登録で最新情報をお届けします!





著者情報

著者アイコン
伊藤尚哉
株式会社 茶淹 代表取締役

1991年愛知県出身。24歳のときに日本茶のおいしさに魅了され、2016年から名古屋の日本茶専門店・茶問屋に勤務。
2018年日本茶インストラクターの資格を取得(認定番号19-4318)愛知県支部役員
2019年日本茶ブランド「美濃加茂茶舗」の立ち上げに参画、店長に就任。
2020年美濃加茂茶舗を運営する「株式会社 茶淹(ちゃえん)」を設立。