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食トレンド
[トレンド調査隊]韓国おにぎり(チュモッパ)は旨辛料理と共に。お弁当にも人気
急上昇のトレンドメニューを調査する「トレンド調査隊」。今回は、韓国グルメブームの追い風を受けて注目される「韓国おにぎり(チュモッパ)」について解説します。ひと口サイズで具だくさん!コロンと可愛らしいだけではない人気の理由や、どんなシーンで食べられているのかなどを紹介します。
韓国おにぎり(チュモッパ)とは
韓国おにぎり(チュモッパ)とは、韓国で食べられているひと口サイズの丸型おにぎりのこと。韓国のりや、たくあん、とびこなど色々な具材を混ぜ込んで作る家庭料理で、えごまを巻くなどアレンジも多様です。
チュモクパプ(주먹밥)は韓国語で、チュモク(주먹)は「握りこぶし」、パプ(밥)は「ご飯」を意味する言葉です。日本でカタカナ表記する場合は、「チュモクパプ」「チュモッパ」などと書かれます。韓国式のり巻きの「キンパ」とは異なり、三角形の大きいおにぎりは「サムガクキムパプ」と呼ばれます。
本場の韓国では、食堂や居酒屋、焼肉店で定番サイドメニューとしても親しまれています。店によっては具材入りのご飯が入ったボウルとビニール手袋が渡され、セルフで握るケースも。辛くて味の濃いものに合わせていただくのが定番スタイルで、YouTubeのモッパンにもヨッキトッポッキやタッパルなどと共によく登場します。
手軽に作れて家庭の人気者に!
韓国おにぎりが話題の背景
やみつきになる味わいから、日本で「悪魔のおにぎり」とも呼ばれはじめている韓国おにぎり。韓国ドラマやSNSをきっかけに一躍人気が高まった「ヤンニョムチキン」や「マヌルパン」などの韓国グルメブームの後を追う形で人気の兆しをみせています。
日本で食べられているおにぎりに似たレシピで手軽に作れ、お弁当や食卓にのぼるメニューとして汎用性が高いのも人気の要因でしょう。見た目も可愛く、インスタ映えも抜群。SNS上にはお弁当に韓国おにぎりを詰めている写真が多く並び、家庭でチーズタッカルビなどの韓国料理のサイドメニューとして食べる様子もみられます。
カルディが「チュモッパの素」の販売を始めたことも、認知を高め、ブームの後押しになっていると考えられます。ドライベジタブルと韓国のり、たくあんがセットになっており、温かいご飯に混ぜれば完成。手軽に作れ、韓国おにぎりを食べたことがない人もチャレンジできる商品です。
外食シーンでは、韓国を代表する料理研究家ペク・ジョンウォン氏プロデュースの「セマウル食堂」が、チュモッパ人気に一役買っていると考えられます。本場韓国のセマウル食堂は数々の韓国ドラマのロケ地となっており、日本でも新大久保をはじめ、全国に展開しています。Instagramでは韓国好きが、プルコギなどとともに韓国おにぎりを食べる様子が投稿され、賑わいをみせています。
クックパッドでも2020年以降検索頻度が上昇!
クックパッドでは、2020年以降検索が伸長しており、2021年にかけては急上昇をみせています。本場韓国の味を自宅で手軽に再現したいニーズが高まっていること、ドラマやSNSによる韓国グルメブームの追い風を受けている影響が、数値上でも読み取れます。
韓国おにぎり=チュモッパのイメージが
生活者に少しずつ定着
2019年ごろから、組み合わせて検索されるキーワードに「ツナ」「たくあん」「とびこ」など、チュモッパの代表的な具材がランクインしています。「韓国おにぎり=チュモッパ」である認識が、生活者のなかで徐々に広まっていると考えられます。
クックパッドで人気の韓国おにぎりレシピ3選
とびっこの韓国風おにぎり by cookroomさん
https://cookpad.com/recipe/6674325
刻んだ韓国のりと、とびっこ、マヨネーズ、ごま油を加えたスタンダードなレシピです。
ぽくない。オートミール・チュモッパ by sweetermさん
https://cookpad.com/recipe/7084142
ご飯のかわりにオートミールを使ったレシピです。ヘルシーで栄養満点。
チュモッパ by ニコニコのり
https://cookpad.com/recipe/7134126
ニコニコのりのじゃこのりと、熟成ジャバンのりを使ったレシピ。
じゃこの旨味がクセになる味わいです。
韓国おにぎり人気は中食、外食シーンにも広まるか
主婦層や韓国好きな若い世代を中心に人気の韓国おにぎり。ホームパーティーやお弁当の一品として、すでに話題を集めていますが、今後、メニューに加える飲食店が増え、コンビニでも販売するなど、中食、外食シーンで盛り上がりをみせれば、さらにトレンドの波は広がりそう。また、韓国おにぎりのチュモッパが「キンパ」のように日本でのカタカナ表記が統一されると、ネット検索やSNSでのタグ付けもしやすくなり、さらなる認知拡大が見込めそうです。
writing support:Yuko Kondo
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