今年初の食ブーム?脳みそ夫さんに聞く「蘇」の魅力とは

今年初の食ブーム?脳みそ夫さんに聞く「蘇」の魅力とは

新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う全国一斉休校の影響で、販路がなくなった牛乳の消費を応援しようと「牛乳の大量消費」レシピが話題になっています。特に注目を集めているのが「蘇(そ)」。今回は、蘇のレシピを投稿してくださっている芸人の脳みそ夫さんに、レシピ開発の裏話やポイントをうかがいました。


脳みそ夫さん:
タイタン所属のお笑い芸人。
代表的なコントに「OL聖徳太子」「ちびっ子石油王」「アラサー武士」「フルーツ女子 くだもの子」など。日本テレビ系『スッキリ!』金曜日に「スッキりす」としてレギュラー出演中。

古代のチーズ「蘇」レシピが話題!

編集部:今回お話をうかがうFoodClip編集部です。いま、蘇(そ)のレシピが話題ですよね。脳みそ夫さんのレシピを含めて、クックパッドでは現在2,475品ものレシピが投稿されています。ネットでも今年初の食ブーム?! なんて噂も。この「蘇(そ)」の反響どう思いますか?

脳みそ夫さん:びっくりしたっす!
おいらの蘇のレシピは、2018年にクックパッドに投稿していて、その内容をTwitterでも紹介してまぁまぁ話題になったんですけど、その時とは比べものにならないぐらいのブームがきてますよね。SNSでは「#蘇チャレンジ」というアクションも生まれているみたいですし。

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編集部:脳みそ夫さんの蘇のレシピは2018年に投稿!先見の明ですね。そもそも「蘇」を作るきっかけは何だったんですか?

脳みそ夫さん:テレビ番組の企画でおいらがアイドルに「おもてなし」をしないといけなくて。それで飛鳥時代や平安時代に、貴族が食べていた「蘇」を作ったんです。そしたらとても喜ばれて、せっかくだからとクックパッドにも載せたっす。

編集部:そうだったんですね。「蘇」は元々、奈良・平安時代に作られていた乳製品なんですよね。

脳みそ夫さん:そうですね、古代の貴族の高級チーズって感じっす。中国や朝鮮半島から来た渡来人が、日本に住んで彼らが牛乳を飲んでいたのを貴族たちが真似るようになったようですね。インドにもヤギの乳の固めたバターのような「ギー」がありますしね。「蘇」に似たものはインドや中国にもあるんですよ。

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(脳みそ夫さんのレシピで編集部が調理したものに、はちみつをかけています)


編集部:なるほど。脳みそ夫さんのキッチン(脳みそ夫さんのマイページ)には、基本的な「」をはじめ、他にも「蘇蜜」などのレシピも紹介してくださってますよね。工程をとても丁寧にまとめてくれているのが驚きなんですが、さすが脳みそ夫さんらしく、「コツ・ポイント」や「レシピの生い立ち」のコメントは、読んでいるだけでクスっとしてしまいます。

脳みそ夫さん:そうっすね。コツとかは自分で解釈をしたりして。「火加減は、冠位十二階で言ったら灰色」とか言ったりしてるっす。

編集部:それはつまり‥

脳みそ夫さん:弱火っす。

編集部:ですよね、位が低いということですもんね。生い立ちのところも「よく馬小屋で食べていた」などの記載があって、レシピで人を笑わせられるって素晴らしいことだなと思いました。

「蘇」をつくるポイントは、焦らないこと

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編集部:では、実際に作るところも見せてください。「蘇」を作る時のポイントを1つ挙げるとすると?

脳みそ夫さん:う〜ん、とても簡単なレシピですが、あえて言うなら火加減っすかね。愛娘を育てるような感じで、焦らず丁寧に混ぜることが大切です。おいらも過去に失敗したことがあって、早朝に「蘇」を準備しないといけなかったんすけど、時間なくて急いで作ったら、口当たりが悪い「蘇」ができてしまって。反省したっす(たこ口)。

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編集部:食材も工程もシンプルな分、火加減で舌触りなどが変わるのかもしれませんね。私も少しいただきましたが、とっても濃厚で驚きました。冷やしてあるので、少し固くてミルク飴というか千歳飴というか、クリーミーでおつまみとしても良さそう。

脳みそ夫さん:そうっすね。「蘇」はお酒にも合うっす。

編集部:おつまみも作られるのですね!おつまみで得意料理はありますか?

脳みそ夫さん:冷奴っすね(たこ口)。料理家のリュウジさんをめっちゃ尊敬していて、よく作るっす。

編集部:確かにリュウジさんの料理は簡単でいいですよね〜。

脳みそ夫さんの「蘇」レシピの話題

脳みそ夫さんの蘇のレシピは、つくれぽ(※)もたくさんついていて、3/15時点では32件! 多くの方から愛されているレシピですね。ユーザーさんのコメントを見ても、みなさん楽しんでもらえているようです。

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編集部:つくれぽコメントも脳みそ夫さんの芸風にあわせた口調で、読んでいるだけで笑ってしまいます。不安なニュースが続いている中で、とてもほっこりします。

脳みそ夫さん:僕のInstagramでも話題になっています。お子さんがおいらの格好してくれたり、本当うれしいっす。

(※)つくれぽ:クックパッドに投稿されているレシピを見て料理を作った利用者が、料理写真や動画とともに感想を投稿するレポート。

脳みそ夫さん、「蘇」の検索頻度をみて驚く

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編集部:クックパッドは月間5,200万人のユーザーさんが利用してくださり、ユーザーさんがいつ・どこで・何を検索しているのか可視化される「たべみる(https://foodclip.cookpad.com/document/)」というツールがあるんです。
「蘇」がいつから、どのように話題なっているのか具体的に知ることができるので、一緒に見てみましょう。

脳みそ夫さん:ほほう。それは冠位十二階で言うと桃色ぐらい気になります。

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※検索頻度(SI値):検索頻度 Search Indexの略。クックパッドでの検索1000回あたりの、分析キーワードの検索回数


編集部:上記のグラフはSI値といって「蘇」がどのぐらい検索されたかの頻度がわかるグラフです。日別で出していますが、今年の3月1日から上昇しはじめて、3月6日に最も上がっています。

脳みそ夫さん:めっちゃ上がっているじゃないですか!

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編集部:「蘇」がどのぐらい日本中で話題になっているのかがわかると思います。さらにもう少し具体的にどのエリアから「蘇」が検索されているか調べてみたところ、首都圏が圧倒的でした。

脳みそ夫さん:首都圏‥、「蘇」って意外に都会派だったんすね。古代だったら近畿の貴族が調べていたでしょうに。

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編集部:「蘇」は首都圏で検索されていることがわかってきました。では男性と女性、どっちが検索しているのか年代・性別にセグメントして調べてみましょう。結果をみると圧倒的に20〜24歳の女性たちでした。もちろんクックパッドなので、メディアの特徴も影響していると思いますが。

脳みそ夫さん:OL‥! おいらもOL聖徳太子なので、やっぱり同じOLには伝わるのかな。

編集部:蘇レシピは材料もシンプルに「牛乳」だけで、フライパンがあればOKですもんね。材料や調理環境に制限のある単身世帯でも、手軽に作れることが良かったのかもしれません。あとSNSを通じて話題になっているので、若い世代からじわじわと拡大しているような印象がありますね。

(※) たべみる:料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」の検索・アクセスログを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービス
https://info.tabemiru.com/

脳みそ夫的、飛鳥鍋に期待

編集部:あらためて作っていただいた「蘇」、大変おいしかったです!脳みそ夫さんのキッチンにある他のレシピも実践してみたいですし、編集部でも今後注目していきたいと思っています。ちなみに、現在検討中のレシピってありますか?

脳みそ夫さん:今考えているのは「飛鳥鍋(あすかなべ)」です。

編集部:飛鳥鍋!? あの飛鳥時代の鍋ってことですか?

脳みそ夫さん:ですです。こちらも牛乳をたくさん使うレシピなんですけど、中国(唐)からやってきた渡来人が寒さを凌ぐために食べていたみたいで。具材はしらたきとか豆腐なんですけど、きっとみんな喜んでくれると思うっすー。

編集部:三寒四温でまだまだ寒い日が続きますから‥!それは本当に楽しみです!これからもどうぞ引き続き、素敵なレシピを教えてくださいね。本日はどうもありがとうございました!

脳みそ夫さん:もちろん〜す〜(たこ口)。

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※ レシピ投稿数・つくれぽ件数は2020年3月15日時点の数値です。

脳みそ夫さんの公式キッチンはこちら(https://cookpad.com/kitchen/25136207

脳みそ夫さん情報
代表的なコントに「OL聖徳太子」「ちびっ子石油王」「アラサー武士」「フルーツ女子 くだもの子」など。日本テレビ系『スッキリ!』金曜日に「スッキりす」としてレギュラー出演中。
自作楽曲『脳みそ夫体操』が、ショートムービー配信アプリ「TikTok」にて中高生のあいだで話題に。

『脳みそ夫体操』MV: https://youtu.be/VD6F34dxc6c
脳みそ夫 Twitter: https://twitter.com/nou_misoo
脳みそ夫 Instagram: https://www.instagram.com/nou_misoo





著者プロフィール

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