[トレンド調査隊]親近感ドーナツ「ボンボローニ」。ポストマリトッツォの噂の真相は?

[トレンド調査隊]親近感ドーナツ「ボンボローニ」。ポストマリトッツォの噂の真相は?

急上昇のトレンドメニューを調査する「トレンド調査隊」。スイーツ界でブームを巻き起こすジャンルと言えばイタリアンスイーツ、今回は次なるトレンドと呼び声が高い「ボンボローニ」について紹介します。

ボンボローニ(Bomboroni)とは

ボンボローニとは、イタリア発祥の郷土菓子で、発酵させた生地を揚げて砂糖をまぶし、中にクリームを詰めたスイーツのことです。

生地の外側はサクッと中はふわっと軽い食感、たっぷり入った濃厚クリームとのコンビネーションがやみつきになる味わいが魅力のボンボローニ。現地では、朝食やおやつの定番でいわば国民的スイーツです。

揚げドーナツとも表現されるボンボローニですが、厳密には違うもの。そもそも発祥が異なりますが、大きな違いは生地です。ドーナツは生地を発酵させない、または比較的短い時間しか発酵させませんが、ボンボローニは長時間発酵させた生地を揚げて作るため、どちらかと言うとドーナツよりパンに近いイメージです。

また、ハワイの定番スイーツ「マラサダ」とはかなり近いものではありますが、マラサダの発祥はポルトガル。さらに中にクリームなどは入れないのが一般的です。

ちなみに「ボンボローニ」という少々ユニークな名前。これは一説によると、ボンボローニの丸い形が爆弾(イタリ語でBomba)に似ているため、そこからボンボローニ(Bomboloni/複数形)、またはボンボローネ(Bombolone/単数形)と名付けられたのだそうです。

イタリアンスイーツのブームの波が止まらない。その背景に隠されたものは?

近年、日本でブームになったイタリアンスイーツの代表格と言えば、マリトッツォです。続いてズコット、カンノーリ、そしてボンボローニと日本人の心をとらえるものばかり。その背景にはどんな理由があるのでしょうか。

1980年代後半のバブル期からイタリア料理店は一気に増え、身近な料理となりました。店舗の増加と共に料理の質も高くなり、本場のイタリア人ですら「日本のイタリア料理はおいしい!」とクオリティに驚くほどだそう。肉だけでなく、魚介や野菜をふんだんに使った料理が多く、日本人の口に合うというところも定着した要因の一つでしょう。

そんなイタリアのスイーツも、日本人にとって馴染みやすいもの。また、イタリアという国自体、日本人にとっては常に人気の観光地で親しみもあります。味が想像できない「未知のものではない」、食の安心領域であるというところがトレンドの引き金になっていると考えられます。

今年に入り、スターバックスでイタリアンベーカリーのメニューの一つとしてボンボローニが食べられる店舗ができたり、コンビニ大手のファミリマート、イオン、山崎製パンなどでボンボローニが発売されたりするなど、多くの企業が次なるブームとして注目していることがうかがえます。

6月初旬に人気急上昇

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クックパッドの検索では、今年6月初旬から検索数が急上昇。コンビニやスーパーで発売された時期と重なっていることから、多くの生活者の関心度、認知度が一気に高まったと読み取れます。

組み合わせて検索される材料や目的は?

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組み合わせ検索では、「ホットケーキミックス」がダントツ、さらに「発酵いらず」など、できるだけ簡単に作りたいという傾向が見られます。クックパッドのレシピにおいては、まだ数えるほどしかアップされていないという貴重なメニューのボンボローニ。そのため、今後は中に入れるクリームの種類、例えばチョコレート、カスタードなど、アレンジした様々なレシピが今後は出てくるのではないかと予想できます。

編集部おススメ

おやつに*ボンボローニ by わらしさん
https://cookpad.com/recipe/7167846

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ホームベーカリーを使って発酵させた本格的かつ基本のレシピです。

白桃クリームのボンボローニ by QBBチーズ業務用さん
https://cookpad.com/recipe/7130443

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中に白桃のクリームを詰めた季節を感じられるレシピです。

ブームを超えた先に、ボンボローニは食卓に定着する予感

2022年のネクストスイーツとして注目されている、ボンボローニ。マリトッツォなど他のイタリアンスイーツに比べると、SNS映えという点では見た目が地味な印象ですが、まん丸、ふわふわ、中を開ければボリュームたっぷりという共通点があります。

逆にこれまでのイタリアンスイーツに比べると作り方がシンプルで、コンビニやスーパーなどでは商品化しやすい、味のバリエーションも豊富に揃えやすいといった点は、むしろ強みと言えるのではないでしょうか。一過性のブームではなく、スイーツの枠を超えて菓子パンのように食事的な位置づけとして定着していくとも考えられます。

本場イタリアのように、日本の朝食やカフェタイムでもボンボローニはよく食べられる、またベーカリーの定番として仲間入りする日も近いかもしれません。

writing support:Miyuki Yajima



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