Z世代女子が選ぶ食トレンド2022。2位の「JKケーキ」とは?1位は世代問わず人気のスイーツ

Z世代女子が選ぶ食トレンド2022。2位の「JKケーキ」とは?1位は世代問わず人気のスイーツ

SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」は、15〜24歳の女性564人を対象にした調査で、2022年のトレンド大賞を発表しました。カフェ・グルメ部門で選出されたZ世代の食トレンド2022をご紹介します。

2022年の食トレンドはテイクアウト&おうちで楽しむスタイルが主流

コロナ禍を経て、イートインのカフェだけでなく、テイクアウトしてピクニックや“おうちカフェ”を楽しむ選択肢が定着しました。そのため、テイクアウトで楽しめるフードが多くランクインしたことが2022年の特徴です。



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1位 カヌレ

カヌレとは、外はカリっと固く中はモチっと柔らかい食感と、バニラとラム酒の香りが特徴のフランスの伝統菓子のこと。2020年頃からカヌレ専門店が増え始め、ホテルのアフタヌーンティーに取り入れられたり、手土産やお取り寄せスイーツとしても人気を集めました。

2022年にはカフェだけでなく、コンビニで購入できるスイーツや、一口サイズのお菓子としても展開され、幅広い世代の間でトレンドとなりました。

SHIBUYA109 lab.は、Z世代の間で「無機質カフェ※」など、シンプルな世界観のカフェがトレンドとなっていたことから、見た目もシンプルなカヌレがブームになったと分析しています。

※無機質カフェ…打ちっぱなしのコンクリート壁やステンレス製のテーブルと椅子など、スタイリッシュな内観のカフェ。暖かい印象のくつろげるカフェではなく、冷たい空間がむしろ“自分映え”する場所だとして人気を集めている。



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2位 JKケーキ

JKケーキとは、スーパーやコンビニで購入できるスポンジケーキに、生クリームや好きなお菓子をトッピングして作るケーキのこと。2022年はSNSで完成までの過程を撮影した動画を投稿する様子が多くみられました。

JKケーキの魅力は見た目のかわいさだけでなく、友達と一緒に作る過程を気軽に楽しめるところ。放課後や休日に集まり、友達との思い出作りとして楽しまれています。



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3位 バナナスプリット

バナナスプリットとはアメリカの伝統的なデザートで、バナナを縦半分にカットして間にアイスクリームをはさみ、チョコレートソースをたっぷりかけて、チェリーやマシュマロ、チョコスプレーなどでデコレーションしたボリューム満点のスイーツです。

カラフルでハイカロリーなアメリカンテイストのスイーツ・お菓子・飲み物で机をいっぱいにしておうち時間を楽しむ「アメリカンパーティー」がトレンドになったことから、バナナスプリットが注目されました。

 

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4位にはドーナツ、5位には生クリーム缶がランクインしています。口のなかでしゅわっと溶けるような食感の「生ドーナツ」が話題となり、行列の絶えないドーナツ専門店がメディアに多く取り上げられるなど、2022年はドーナツブームが起こりました。

生クリーム缶は自販機で買える新感覚スイーツとして、2022年4月にSHIBUYA109で販売を開始すると連日行列ができる人気に。330mlの中身は9割が生クリームという、生クリーム好きにはたまらないスイーツです。

「トレンドもコミュニティも量より質。 “ウチらの界隈”の共感できる人だけで楽しみたい」

2022年トレンドの共通点について、SHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣氏は以下のように分析し、コメントしています。

「昨年のトレンドは全体的に慎ましく、お家で手作りするものやクローズドな環境で楽しまれる消費が特徴でした。これに対して今年は、2年間なかなか思うように楽しめなかったお出掛けのための消費の復活がみられました。彼らの行動範囲は広がったものの、コミュニティは深く狭い傾向にあり、コロナ禍を経てコミュニティに対する考え方が変化したことで、引き続き気心の知れた仲の良い友達との時間を優先する実態が多くみられています。

トレンドにおいても、浅く広く同世代と共有するよりも、深く狭いコミュニティ内で楽しめるものを重視しています。共通の関心事やカルチャー、好きな世界観を持つ者同士で構成されるゆるいコミュニティである“界隈”ごとに異なるトレンドが存在し、1つの界隈で熱量が高く、トレンドになったものが他の“界隈”に伝播し、大きなムーブメントとなるのがZ世代のトレンドの生まれ方の特徴です。」

Z世代は食トレンドの火付け役としても注目しておきたいところ。2023年はどんなトレンドが生まれるのでしょうか。

■調査の概要
調査期間:2022年9月~10月
調査パネル:SHIBUYA109 lab.独自ネットワーク/WEBアンケート調査
性別:女性
年齢:15-24歳
有効回答数:N=564
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)



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