[アメリカの食トレンド予測2023]「Yelp」がレストランの2023年トレンドを分析

[アメリカの食トレンド予測2023]「Yelp」がレストランの2023年トレンドを分析

アメリカの人気レビューサイト「Yelp」は、2023年の食トレンド予測トップ10を発表しました。レストラン、料理、ナイトライフのカテゴリーに投稿されたレビューや検索内容を分析し、2023年に注目したい食トレンドを選出しています。7位には日本の「ほうじ茶」もランクインしており注目です。記事内容の抄訳をお届けします。

アメリカ発の世界最大級レビューサイト「Yelp」が食トレンドを分析

「Yelp(イェルプ)」とは、アメリカ発の世界最大級レビューサイトです。2021年10〜12月期の平均月次ユーザー数は約8,300万人で、ユーザーの9割は米国在住者と言われています。

Yelpに掲載されているカテゴリーは幅広く、レストランや病院、美容室や修理業者と多岐に渡ります。ユーザーに最もよく見られているカテゴリーはレストランで、アメリカでは外食をする際には、まずYelpを見て確認するという人が少なくありません。

2023年の食トレンドをナビゲートするため、Yelpはデータサイエンティストや、トレンドエキスパートのチームを起用して調査をしました。レストラン、料理、ナイトライフのカテゴリーにおいて、2021年から2022年に大きな関心を集めた単語やフレーズ、ビジネスに関する数百万件もの検索内容を分析し、2023年に注目すべき食トレンドを導き出しています。

Yelpによる2023年食トレンド予測トップ10

発表内容を見ていきましょう。+何%の数字は2021年からの検索増加率を示しています。

1.Photo-ready fresca: The michelagua(映える一杯:ミチェラグア)+62%

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Photo: Michelaguas626, Los Angeles

素敵な飲み物に、はやり廃りはありません。ミチェラーダ(ビールとライムジュースにソース、スパイス、トウガラシなどを加えて作るメキシコのビアカクテル)は長きにわたり、日常の定番カクテルとされてきました。

そしてこのたび登場したのが、ミチェラーダをノンアルコールで楽しめる「ミチェラグア」です。ビールを使わず、アクアフレスカと呼ばれるフルーツウォーターに、マンゴー、パイナップル、ホウレンソウまたはキュウリといった3種のフレーバーとライムを加えます。フルーツやカラフルな飾りつけでドレスアップしたミチェラグアは、間違いなく映える飲み物です。

2.Worth the brain freeze: Slushies(アタマが凍るほど:スラッシー)+77%

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Photo: Block Party, Los Angeles, California

フローズンマルガリータやフロゼ(ロゼワインを凍らせたもの)、スターバックスのアップルベリースラッシーなど、お酒でもノンアルコールでも、フローズンドリンクは大人気です。

シンシナティ郊外にある「The Frost Factory」のような、スラッシーをカスタマイズできる専門店もあるほど。Yelpers(Yelpユーザーのこと)は、最高のスラッシーを全米で探し求めています。LAの「CAPRI CLUB」のフローズンネグローニのようなクリエイティブな組み合わせで、2023年にはレストランがスラッシーのトレンドを広げていくと期待されます。

3.Fun with food: Experiential dining(食で楽しく:体験型ダイニング)水中レストラン+263%、ディナーシアター+109%

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Photo: Sharks Underwater Grill and Bar, SeaWorld Orlando, Florida

レストランに戻ったYelpersは、思い出に残る食事体験をしたいと熱望しています。食事とともに景色やアクティビティ、エンターテイメントを楽しむことができるダイニングの検索数は、水中レストランで263%、ディナーシアター(映画をみながらディナーを楽しめるダイニング)で109%増加しました。

4.Brine dining: Pickle-flavored products(ブライン・ダイニング:ピクルス風味の食品)+55%

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Photo: The Penrose, New York City

2022年はピクルスが大当たりしました。ドリンクからデザートまで、ピクルスはただの料理の付け合わせから変貌しつつあります。2023年も、ピクルスマティーニやピクルスアイスなど、この愛すべきピクルスのバリエーションは全米で続々と登場するでしょう。

5.Meat of the moment: Oxtails(今が旬のお肉:オックステール)+45%

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Source: Alta West Adams, Los Angeles

多くのフェスやフードトラックで、オックステール(牛テール)のおいしさが披露されたことで、Yelperたちはオックステール料理が食べられる店を探しています。LAの「Alta Adams」 のような黒人経営の店※や、ヒューストンの「Oxtail Mashup」のようなイベントが、このニッチな食べ物をメジャーへと押し上げました。

※Yelpは店側がサイト上で「黒人経営」だと自己申告できる機能を追加するなど、黒人コミュニティの支援に積極的に取り組んでいる

6.Bubble time: ‘Dirty sodas’(シュワシュワタイム:ダーティーソーダ)+40%

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Photo: Swig, Salt Lake City

ユタ州で生まれSNSで広まったダーティーソーダは、ソーダとクリームに各種シロップを混ぜた甘い飲み物です。オクラホマやテキサス、アリゾナなど全米でダーティーソーダ専門店が急増しており、Yelpersはどうすればダーティーソーダが手に入れられるか検索しています。

7.Plant-based: Hojicha tea(プラントベースの飲み物:ホウジチャ)+38%

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Photo: Document Coffee Bar, Los Angeles

タピオカミルクティーやアールグレイなど、お茶には常に流行があります。そして今年も新しいお茶のトレンドが生まれました。ホウジチャは日本の緑茶を軽く焙煎したもので香りがよく、苦みが少ないのが特徴です。カフェインを含むホウジチャ、特にラテが飲めるスポットをYelperたちがこぞって探しているのも納得です。

8.Dry January : Mocktails(お酒を控える新年:モクテル)+59%

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Photo: Hekate, New York City

ベラ・ハディッドやブレイク・ライヴリーのようなセレブ達がモクテルブランドを立ち上げるなか、いま最もホットなドリンクがノンアルコールだと聞いても、特に驚きはありません。ノンアルドリンクの流行により、Yelpersはニューヨークシティのノンアルバー「Hekate」のようなスポットに注目し、おしゃれな一杯を試しているようです。お酒を使わない洗練されたカクテルは、セレブやインフルエンサーのお気に入りのドリンクになりつつあります。

9.Outrageous dessert: The Suprême(斬新なデザート:ザ・シュプリーム)+13%

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Photo: Lafayette Grand Café & Bakery, New York City

ニューヨーカーたちを熱狂させたデザートが、あちこちで注目を集めています。ノーホー地区の「Lafayette Grand Café & Bakery」が作る「ザ・シュプリーム」は、クリームがたっぷり詰まったクロワッサンで、これを手に入れようとする人で何時間も行列ができるほど。ザ・シュプリームが食べられるまでは、近くのおいしいお菓子を探した方がよさそう。

10.90’s nosh: Fast-food classics(90年代の食:ファストフードの定番)+90%

90年代のファッショントレンドが復活し、映画やテレビ番組のリバイバルがあちこちで見られるように、人々は以前にも増して子どもの頃に好きだったものを懐かしんでいます。

ファストフード業界もその声に耳を傾け、マックリブやハッピーセット、ハロウィンバケツセットといった昔ながらの定番メニューを復活させました。Yelpersも子どものころのファストフードの思い出を追体験するために、最寄りのスポットを探しています。

writing support: Sachie Mizuno



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