金曜日だった「プレモルの日」、なぜ変更? サントリーが20年目の大幅リニューアルに踏み切った背景

金曜日だった「プレモルの日」、なぜ変更? サントリーが20年目の大幅リニューアルに踏み切った背景

サントリーは2月28日、大幅にリニューアルした「ザ・プレミアム・モルツ」を発売する。今回の大幅リニューアルの背景とは?
※この記事はITmediaビジネスオンライン(2023年2月20日掲載)からの転載記事です。

 サントリーは2月28日、大幅にリニューアルした「ザ・プレミアム・モルツ」を発売する。今回の大幅リニューアルの背景には、働き方・休み方の変化、コロナ禍による生活スタイルの変化があるという。

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プレモル、リニューアル(同社提供)

 「働き改革や休み方改革により残業時間は減少し、有給消化率は上がってきています。一方で、仕事や家事、育児など『忙しい』と感じる人は増加しています」(同社ビールカンパニーマーケティング本部長の田中嗣浩氏)

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「忙しさ」を感じる人が増加(同社提供)

 その結果、「頑張っている自分を労わりたい」「仕事気分から切り替えたい」など、「“自分へのごほうび”が欲しい」という消費者の欲求は高まっているという。また、金曜日が定番だった“自分へのごほうび”を取り入れるタイミングも変化。「金曜日だけでなく、土日を含めた週末の過ごし方が重要になってきています」(田中氏)

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「“自分へのごほうび”が欲しい」という消費者の欲求は高まっている(同社提供)

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土日を含めた週末の過ごし方が重要(同社提供)

プレモルを“週末のごほうび”へ

 「これまでザ・プレミアム・モルツは『金曜日はプレモルの日』として展開してきました。しかし、こうした意識の変化に合わせて、プレモルを“週末のごほうび”として展開していく必要があり、今回の大幅リニューアルに踏み切りました」(田中氏)。

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プレモルを“週末のごほうび”として展開(編集部撮影)

 味のリニューアルとしては、原料には磨きダイヤモンド麦芽を新たに採用。上質な「華やかな香り」「深いコク」を高めた。

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リニューアルの詳細(同社提供)

 缶のデザインはこれまでの重厚なイメージから、しなやかさ・上質感を感じさせるデザインへと変化。また、プルタブを開ける瞬間の高揚感に着目し、紺色のカラータブを採用した。

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「新しいプレモルの歴史が始まる」と期待(編集部撮影)

 「ザ・プレミアム・モルツは発売から20年が経ちました。今回、時代の変化に合わせ、中身・パッケージ、コミュニケーション、プロモーションの全てを刷新したことで、新しいプレモルの歴史が始まります」(田中氏)と期待を寄せた。

元記事はこちら



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