
グローサリー
完全食の活用で整える「おうちごはん」の栄養バランス
近年、日本でも開発研究が進められ、各社による商品化が注目を集めている完全食。
今回は、健康維持に必要な栄養素をほぼ全て含んだ完全食を、日々の「おうちごはん」として
上手に取り入れる方法をアドバイスします。
新型コロナウイルス(COVID−19)の影響で、在宅時間が長くなり外出自粛もあったことで、「自宅で楽しむ食事=おうちごはん」を摂る人が増えました。InstagramやTwitterでは、写真と一緒に「#おうちごはん」のハッシュタグをつけた投稿が以前よりも増えてきたように思います。
しかし、毎食の栄養バランスを考えて献立を作るのはなかなか大変なことです。今回は、完全食を活用した栄養バランスの良い食事を時短で実現する方法をお伝えしたいと思います。
外出自粛で家庭の食事情は一変
「stay at home」を合言葉に、外出を自粛し在宅で活動するという大きな課題に全国民で取り組んだこの時期、家庭の食事情は大きく変わりました。
日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が5月に発表した内容によると、2020年4月のスーパーの売上は、全国で前年対比10%を超える増加があったとのことで、自宅での食事機会が増えていたことを示す数字のひとつともいえるでしょう。
これまで料理をしなかった人が自炊に取り組んだり、免疫に負けないような体づくりを目指して栄養について勉強したりと、食に対する意識改革をした人も増えました。
しかしその一方で、家族の食事の支度を担う人は、毎食の献立を考えながら買い物の量や回数が増え、家族が飽きないようにメニューのレパートリーを駆使し栄養バランスも考慮するという大変な時期でもありました。
ここ最近は、ようやく日常を取り戻している日本ですが、今後リモートワークなどの導入も進むことから、これまで以上に「おうちごはん」の重要性が増していくことでしょう。
給食のありがたさを再認識
外出自粛期間中、特に学校に通う子どもがいる家庭では、栄養士や管理栄養士によってしっかりと考えられ、栄養バランスの整った学校給食に代わる昼食に頭を悩ませたのではないでしょうか。
給食は「バランス食の見本」とも言われており、主食・主菜・副菜・牛乳(乳製品)・果物という5つのカテゴリーから栄養バランスが考えられています。成長著しい子どもが1日に必要な栄養の1/3以上を摂取することができるため、保護者にとっては非常にありがたいものです。
しかし、新型コロナウィルスの影響で学校は全国的に一時休校となり、給食の恩恵を受けることができなくなったことで、学校給食の重要性を再認識された保護者の方々も多いことでしょう。
完全食を活用して「おうちごはん」を作ろう
そこで今回、提案したいのが完全食を活用した「おうちごはん」です。
完全食とは、前回の記事でも詳しく触れましたが(https://foodclip.cookpad.com/1729/)
人が1日に必要とする栄養素をそれだけで摂取できるという食べものです。野菜を食べていないのに食物繊維やビタミンが摂取できるのは何だか不思議な気がしますが、それを実現した食べものが国内でも製造・販売されているのです。
わかりやすく言えば、「給食1食分をまとめた食べもの」ということになるでしょうか。完全食と聞くと、食事の時間もままならない忙しい人たちが摂るような、バータイプのバランス栄養食やゼリー飲料などをイメージする人もいるかもしれませんが、現在ではいろいろな形体の完全食が登場しています。
現在国内で販売されている完全食には、パウダー・グミ・ドリンク・パン・麺などのタイプがあり「おうちごはん」として活用可能なものもたくさんあります。主食として使えるパンやパスタであれば、子どもにも食べさせやすいですし、「おうちごはん」の献立にも取り入れやすい食材です。
例えば普段使っているパスタを完全食に置き換え、それぞれの家庭の味にアレンジすれば食事が単調になることもなく、彩りや盛り付けも変わらず楽しむことができるでしょう。もちろん、全ての食事を完全食に置き換えるというわけではありません。普段の食事メニューに少しずつ加えていくだけで、摂取栄養素を格段に増やすことができるのです。
完全食を活用して食事が素っ気ないものになってしまっては本末転倒です。食べる楽しみやコミュニケーションは日常生活において非常に重要なものですから、さまざまな食材を上手に活用したいところですね。
では、具体的に活用方法を見ていきましょう!
忙しい朝におすすめ!
朝食にパンを食べることが多いという人は、ベースフード社が販売しているパンタイプの完全食「BASE BREAD®」に置き換えてみてはいかがでしょう。「BASE BREAD®」はほとんどクセのない味で食べやすいので、忙しい朝でも栄養素をしっかりと摂取することができます。
個包装になっているため保存も簡単です。そのまま袋から出して食べても良し、レンジで焼いたりサンドイッチにして食べても良し、という気軽さが最大の魅力です。プレーン味はハチミツやバター、ジャムなどで好みの味つけが可能ですし、5月に新発売となったチョコレート味を試してみるのもいいでしょう。
パンタイプ以外にパスタタイプもあり、それぞれアレンジレシピがたくさん紹介されています。クックパッドにも公式キッチンが開設されていますので、チェックしてみてください。
ベースフードの公式キッチン▶ https://cookpad.com/kitchen/31098063
参照元:BASE BREAD® https://basefood.co.jp/
麺タイプの完全食!
料理の準備に時間をかけられず、ついついインスタント食品に頼ってしまうことが多い人や、麺類が好きな人には日清食品が販売している「All-inシリーズ」がおすすめです。
日清食品と言えばカップヌードルが最も有名ですが、「All-inシリーズ」という完全食も販売しています。「All-inシリーズ」はカップ麺タイプと袋麺タイプがあります。それぞれ「まぜそば」と「パスタ」の2種類を展開していて、味のバリエーションも豊富です。
カップ麺タイプはお湯を注いて4分待つだけという手軽さが魅力ですし、袋麺は自分の好きなメニューにアレンジ調理をしながら、栄養バランスの良い食事を摂ることができます。
オフィシャルサイトでもアレンジレシピが紹介されています。調理時間や食材についても詳しく紹介されているため、いろいろと活用できそうですね。
参照元:All-inシリーズ https://www.allinseries.jp/
完全食はどこで販売している?
スーパーに毎日行くけど完全食なんて見たことないという人もいるでしょう。確かに完全食は現在、スーパーやコンビニでは販売されておらず、各社のオンラインショップでのみ販売されています。
近い将来には、種類もより豊富になり、今よりもっと手軽に入手できるようになるかもしれません。ぜひ、あなたの家庭の「おうちごはん」に相応しい、お気に入りの完全食を探してみてください。
著者情報

- 完全食とは何か?@編集者
- 完全食の素晴らしさを発信するために「完全食とは何か?」
( http://完全食.life )というサイトを運営。結婚後も主夫として料理の腕を磨く一方、1日1食は健康のために完全食を食べている。