
日配
コロナ禍で食品業界は、来期の戦略をどう立てる?
新型コロナウイルス(COVID-19)による生活者の変化は、今年の食品業界の広告や販促施策に大きな影響を与えましたが、今後の予測が難しい中、来期以降のプランニングにも迷っている状況があるようです。アンケートから企業の今を読み解きます。
コロナ禍で大きな影響を受ける食品業界
新型コロナウイルス(COVID-19)による生活者の生活様式や購買行動の変化に伴い、食品業界も大きな影響を受け、生産体制・プロモーション計画・商品戦略などの変更を余儀なくされていることは、以前にも記事でご紹介してきました。(https://foodclip.cookpad.com/2523/)
そんな中、直近の対策に追われながら、おそらく皆さんが課題に感じているのは「今後の予測を踏まえた中長期的な計画」ではないでしょうか?
ちょうどお盆も明け、例年であれば、年末から来期に向けた販促プロモーションや営業企画のプランニングを進めていく時期かと思いますが、今年は先の見えない中で特に難しい状況にあるのではないかと思います。
そうした企業の現状を知るため、先日クックパッドが開催した、主に食品・飲料メーカーの広告・販促・マーケティング担当者に向けたWebセミナーにおいて、「現状のプロモーション計画の悩み」と「2021年以降のプランニング状況」に関する簡単なアンケートを実施しました。
アンケート結果からは、今後の施策について多くの企業で検討が重ねられている様子が見えてきました。
「根拠となるデータがない」
「従来の方法がとれない」が現状の悩み
まず「今のプロモーション企画の悩み」について聞いたところ、回答としては「施策の根拠となるデータがない/収集が難しい」が44%と最も多く、次に「既存の方法が難しくなっている」が28%という結果になりました。
さらに次いで、「新たな施策のための上司の説得が難しい」という回答が続くことから、「施策の根拠となるデータ」が求められるタイミングとして、今までにない新たな施策を提案する場合が多くなっているのだろうと推測できます。
コロナ禍の影響で、試食の実施が出来なくなったことで売り場作りの再検討や、生活者の行動様式が変化したことによる新たな接触ポイントの構築など、試行錯誤しながら悩まれているのかもしれません。
「例年通り」は15%、難しい状況が明らかに
続いて「2021年のプランニング状況」について聞いたところ、多くの企業で検討が進んでいる中、「例年通りの準備が進んでいる」との回答は15%のみとなり、コロナ禍の状況を受け「新たな方法を模索・検討している」との回答が60%以上という結果になりました。
その中でも「方針が決まってきた」という企業は全体の17%、「まだまとまっていない」という回答が全体の45%で最も多い結果になりました。
多くの企業が危機感を感じながらも、なかなかその打ち手が見つけられておらず、新たな手法を実施しようとしても、根拠となるデータを提示し、社内間の説得と連携を得ることが難しいという状況がわかります。
有効データの集め方や
活用していくためのデジタル施策とは?
この半年、当社クックパッドにも「これを機にターゲットの再選定や打ち手の再構築に活用するデータがほしい」といった要望をいただくことが多くなってきています。クックパッドが持つ検索・閲覧データを、今後のトレンド予測やニーズを把握するうえで非常に有効なデータとして使っていただいています。
FoodClipでご紹介する食卓の変化や最新のトレンド情報をご確認いただきながら、より細かいデータのご要望や施策の打ち方などのご相談がありましたら、ぜひ下記よりお気軽にご連絡ください。
https://foodclip.cookpad.com/contact/
Webセミナーも定期的に開催しています。最新の食卓トレンドや今後の食卓予測から、メーカーが掴むべきポイントなど、具体的な事例も交えて解説しておりますので、ぜひご参加ください!
https://foodclip.cookpad.com/seminar/
著者情報

- ヒガシナオキ
- BtoB向けWebメディアを運営する会社に新卒で入社し、大手IT企業のメディアを使ったマーケティング支援に携わる。
2019年、クックパッドに法人向けサービスの営業として入社し、社内の営業管理やマーケ施策を並行して推進する中で「FoodClip」の立ち上げに関わり、2020年よりマーケティング専任に。
FoodClipでの担当領域はマーケティング・フードテック周辺。
休日は劇団をやっています。
https://twitter.com/nao181715