フードテックも後押し、食品×D2C日本ブランドまとめ

フードテックも後押し、食品×D2C日本ブランドまとめ

海外では、D2C(Direct to Consumer)を活用したブランディング構築や利益増に繋げている成功ブランドが増えてきているようです。D2Cモデルのメリットや効果を整理しながら、日本の食品業界における注目のD2Cブランドを紹介します。

D2Cとは

日本でもD2Cという言葉が定着してきました。D2Cとは、メーカーや企業ブランドが企画から製造、販売までを自社サイトなどを使っておこない、小売業者などを通さずに、商品を直接顧客へ届けるというモデルを指します。

D2Cのメリットは、メーカーや企業ブランドの考え方を顧客と共有することで、強い信頼関係を継続的に築けることです。また、商品を顧客に届けるまでに複数の業者が介入していた従来の流通では難しかった「サブスクリプション方式」での販売も、容易に実現できるようになりました。

そのため、小規模であっても一定数のコアユーザーを獲得できる商品であれば、利益を生み出しやすいモデルとして成立するようになったのです。これは、新しい商品開発にチャレンジしようとするスタートアップ企業にとっても大きな追い風となりました。

また、顧客の詳細データを得ることができるので、その属性やニーズを分析把握し、マーケティングに活かすことで、さらなる商品開発やサービス改善に取り組めるということもあるでしょう。いわゆるマーケティング情報をそのまま商品に反映できるということです。D2Cブランドの商品は基盤となるコンセプトをベースに、味・形・原材料・パッケージなどが短期間でアップデートされていきます。マーケティングデータをダイレクトに分析し、さらにそれらを短期間で商品へフィードバックさせることができるモデルなのです。

今回は、日本で注目されている食品業界のD2Cブランドをいくつか紹介したいと思います。

1. BASE FOOD ®

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参照元:https://basefood.co.jp/


「BASE FOOD ®」は、完全食の「BASE PASTA ®」と「BASE BREAD ®」を販売しているブランドです。完全食とは、人が活動するための栄養を全て満たすことができる食べものです。つまり、パンやパスタを食べてタンパク質、ビタミン、ミネラル、植物繊維などを摂取できるという全く新しい食品です。

「完全食」と聞くとどこか遠い世界の食べものという印象を受けるかもしれませんが、ベースフード社は世界で初めて主食タイプの完全食を開発し、完全食のイメージに大きな変革をもたらしました。

最近では、「BASE BREAD ®」に新しくチョコレート味が発売され、タレントの指原莉乃さんが利用しているということでも話題になりました。

2. ZENB

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参照元:https://zenb.jp/


ミツカンと言えば調味料の「味ぽん」が有名ですが、そのミツカンの新ブランド「ZENB(ゼンブ)」についてご存知でしょうか?「ZENB」は普段使わない野菜の皮や芯までを可能な限りぜんぶ食べようというコンセプトのD2Cブランドです。

商品ラインナップは、ビーツ、パプリカ、コーン、枝豆、えんどう豆を皮や種、芯までを濃厚なペースト状にした「ZENB PASTE(ゼンブ ペースト)」、ぽいっとひとくちで食べられるサイコロ型スナックのような「ZENB VEGE BITES(ゼンブ ベジバイツ)」、そのまま味わうスティックバーの「ZENB STICK(ゼンブ スティック)」と、それぞれ3つのタイプに分かれています。

近年において、世界的には人口増加が進んでおり、食べものの在り方から廃棄として出るゴミの問題までを地球規模で考えなくてはならない時代に突入しています。「ZENB」のように、これまで野菜の廃棄されていた部分に着目し、野菜の持つ栄養をまるごと美味しく食べるという考え方は非常に重要なものになっていくでしょう。

3. 椎茸祭

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参照元:https://www.shiitake-matsuri.com/


「椎茸祭」は、「椎茸で世界平和の一つ手前の自分平和を」というコンセプトを掲げ、「椎茸だし」や「干し椎茸」を扱うブランドです。椎茸でリラックスし、息を抜くことで人々の心を穏やかにすることを目指すD2Cブランドです。

主力商品は「oh dashi」という椎茸と昆布を合わせた無添加のおだしです。液体濃縮タイプのおだしなので、料理に入れて使うだけでなく、そのままお湯で割ってシンプルに飲むおだしとしても楽しめます。「oh dashi」は椎茸の持つ独特の香りも抑えられているため、椎茸嫌いな人でも飲みやすい設計になっています。椎茸はヴィーガンでも食べることができるので、海外への広がりも期待できます。

日本のだし文化を世界に広めるために、ヨーロッパの展示会やドイツなどでも販売が開始されるなど、今後の展開に注目が集まっています。

4. andew

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参照元:https://andew.co.jp/


完全食についてはベースフード社でも取り上げましたが、さらに紹介したいのは、世界初の完全食チョコレートを開発し、2020年にその販売をスタートしたブランド「andew(アンジュ)」です。

商品開発のきっかけは、生まれつきの皮膚難病で口の中が非常に弱い患者さんでも食べられるものを作りたいという現役の医大生たちの想いでした。

患者さんに美味しく栄養のあるものを提供したいという想いから「結果的に完全食になった」という「andew」は、植物性由来の原材料で作られており、ヴィーガンでも食べられる商品です。現在は生産数が限定されており、D2Cサイトのみの販売となっています。

5. GOFOOD

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参照元:https://gofood.jp/shop


「GOFOOD(ゴーフード)」は、糖質97%以上カットした低糖質メニューの冷凍食をネットで注文できるサービスです。届いた商品を調理する手間がなく、電子レンジで加熱するだけで本格シェフによるおいしくてヘルシーな食事を摂ることができます。

現在メニューは、鶏ムネ肉とブロッコリーのみですが、S・M・Lからサイズを選ぶことができます。ブロッコリーは低糖質でタンパク質や食物繊維が豊富に含まれています。鶏ムネ肉も低糖質で高タンパク質であるのに加え、代謝もサポートしてくれる食材です。

定期購入プランで10食セットで注文すれば、一食あたり548円というリーズナブルさも人気のポイントでしょう。

「GOFOOD」はダイエットをしたい人や、ボディメイクのトレーニングをしている人から注目を集めています。近年、日本人の約3割は生活習慣病患者またはその予備軍と言われているため、健康が気になる人にもおすすめです。

6. ぬま田海苔

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参照元:https://numatanori.com/


「ぬま田海苔」は、1年で最初の漁で採れる「初摘み(はつづみ)」とよばれる栄養豊富で上質な海苔を販売しているD2Cブランドです。初摘み海苔は全体の1%に満たない希少な海苔で、その美味しさを国内だけでなく海外にも発信しています。

「ぬま田海苔」は1937年創業という老舗ブランドですが、2017年からD2Cでの販売を開始しました。ブランディングやマーケティングについては専門企業のサポートを受けながら、「海苔がネットで売れるのか?」という周囲の疑問を覆すほど売上を伸ばしています。

「ぬま田海苔」の事例は、D2Cがスタートアップ企業だけのものでないということを証明しています。日本には優れた伝統や技術を持った企業が数多くありますが、D2Cというモデルでブランドを再構築をすることによって、その素晴らしさをより広くアピールすることができるかもしれません。

7. homeal

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参照元:https://shop.homeal.co.jp/


親子で一緒に食べられる幼児食専門ブランド「homeal(ホーミール)」は、親子2人でちょうどいいサイズの国産野菜や厳選食材したおかずを冷凍パックで自宅に届けるサービスです。

1歳~6歳頃までの幼児期の栄養と食生活を支える「幼児食」に特化したサービスであることが特徴的です。栄養士や保育園勤務経験者がメニューを監修しており、保存料や合成着色料を使わずに調理しているため、子どもにも安心な食事を提供してくれます。

忙しい日にいつでも栄養あるごはんが食べられるというのは、働きながら子育てをする人にとっては非常に助かるものです。「homeal」は現代で問題になっている「孤食」「個食」「子食」という問題の解決にも繋がるものとして注目を集めています。





著者プロフィール

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完全食とは何か?@編集者
完全食の素晴らしさを発信するために「完全食とは何か?」
http://完全食.life )というサイトを運営。結婚後も主夫として料理の腕を磨く一方、1日1食は健康のために完全食を食べている。