「オンライン展示会」は食品業界にも広まるのか?

「オンライン展示会」は食品業界にも広まるのか?

大人数が集まるイベントの開催が懸念される中、有効なビジネス商談の場である展示会の中止も相次いでいます。いま注目を集めるWeb上で開催可能な「オンライン展示会」は、食品業界にも今後広がっていくのでしょうか。 

今年は中止が相次いだ「BtoB向け展示会」
来年はどうなる?

新型コロナウイルスの影響で、大人数が集まる多くのイベントが中止となっていますが、目立って取りざたされるライブイベントや音楽フェスだけでなく、企業間のビジネスを目的とする展示会などでも大きな影響を受けています。

2020年3月から5月の間に予定されていたBtoB向けの展示会は、100件を優に超えるほぼ全ての数が中止となりました。

主催企業や協会団体側の対策やガイドライン制定などのご尽力もあり、7月末頃から徐々に開催が再開しているようです。来期以降の案内がマーケ担当の私の元にも定期的に届くようになってきました。

案内の中には、「この状況下で来場される方は非常に質が高く出展満足度が高い!」というような文面が並んでいます。確かに、そうした展示会自体の有効性は実感としてあるものの、情勢を考えると来期以降の出展を迷っている企業の方も多いのではないでしょうか?

展示会ならではの魅力を代替し得るものは?

展示会の強みとして、一般的に下記のようなことが言われています。

・効率よく新規の見込み顧客が集まる
・単独では集客やマッチングが難しい顧客に会える
・双方の目的が明瞭なため、その場でスムーズな商談が可能
・わざわざ会場に足を運んでいるので、熱量の高い顧客が多い

食品業界ではここに「試食・試飲をしながら商品の魅力を伝えられる」などが加わってくると思います。このような効果は展示会だからこそ生み出せる強みだと思いますし「FOOD TABLE in JAPAN」や、今年は中止となってしまった「Foodex」などの展示会イベントは、食品業界においても大きな商談の機会となっています。

とはいえ、まだ収束が見えてこないコロナ禍で、来期のtoB向け施策を考える際に、展示会以外の手法を模索検討している方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、単独のWebセミナーであればなんとかなっても、展示会と同様の効果を期待するとなると、告知や集客、新規顧客の獲得、運営面の負荷など、さまざまな課題があるだろうと思います。

業界によっては既に活用
「オンライン展示会」

コロナ禍以前からIT業界ではたびたび実施されていましたが、ここ最近では他業種からのニーズも高まっているのが「オンライン展示会」です。展示会の開催期間中、Web上に出展企業のブースが並び、来場者は好きなタイミングでそれぞれのブースに訪問し、商品資料やPR動画などを閲覧して回ることができます。

また、オンライン商談の機能がある場合は、より詳しい話を聞きたい企業へ商談を依頼し、その場で対応してもらうといったかたちで、展示会の大きなメリットである「その場での商談化」を補完することができます。

さらに、オンラインならではの機能メリットを挙げると、出展企業側はブースへの訪問者数や訪問回数、滞在時間、閲覧されたコンテンツのレポートなどが出力できたり、訪問者アンケートのデジタル管理も可能となります。

各展示会の主催企業やメディア、これまで1社単独で展示会を開催してきた企業も、情勢変化に応じてオフラインからオンライン展示会への移行をおこなっています。

開催21年目を迎えたIT技術とエレクトロニクスの国際展示会である「CEATEC(シーテック)」では、今年10月に幕張メッセで予定していた開催をオンライン化に切り替え、「CEATEC 2020 ONLNE」として展開しています。

4603_image01.jpg参照:https://www.ceatec.com/ja/application/

4603_image02.jpg参照:https://www.ceatec.com/ja/application/


【他開催例】

Interop Tokyo 2020
https://www.interop.jp/

●IT&マーケティングEXPO
https://weblp.cloud-webexpo.com/visitor/marketing_expo2020

食品業界では主流となるか?

これに対し、食品業界で既存展示会をオンライン形式に移行しておこなった事例や計画については、現状まだ出てきていません。

商流や商談のスタイル、試食・試飲が出来ないこと、Web上での反応や問合せに対する各社でのフォロー体制の設計など、超えるべきハードルもたくさんありそうですが、新たな手法として検討できる余地はありそうです。

企業向けオンライン展示会のサポートサービスやプラットフォームも数多くありますので、まずはこの辺りから情報収集してみてはいかがでしょうか。

【サポートサービス例】

デジ展
https://www.digten.biz/

DX EXhibition
https://dx-exhibition.com/lp/index.php#organizer_president

ITmedia Virtual Event
https://www.itmedia.co.jp/info/virtualevent/lp/


FoodClipとしても、日本の食文化を支えるビジネスの在り方として注目しています。イベント実施の取り組みについて「こんなことができないか?」などご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。





著者プロフィール

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ヒガシナオキ
BtoB向けWebメディアを多数運営する会社に新卒で入社し、主に大手IT企業のBtoB商材のメディアを使ったマーケティング支援に携わる。
2019年クックパッドに営業として入社し、社内の営業管理やマーケ施策を並行して推進、2020年よりマーケティング専任に。現在は企画から実務までをほぼ単独で遂行。