たのしいキッチンが提案、食を中心とした快適な住まい

たのしいキッチンが提案、食を中心とした快適な住まい

時代や社会ともに変化していく住宅環境。さらにコロナ禍を経て、生活者の意識にも大きな変化が生まれています。今回は、生活者の「キッチン環境」をより快適でより使いやすい場所へと提案し、毎日の料理を楽しみにすることを目的に、クックパッドが新たに発足させた「たのしいキッチン事業部」について紹介します。

賃貸住宅におけるキッチンの環境課題

昨今、未婚率の増加や核家族化の進行に伴い単身世帯が増加し、2040年には約4割に達すると予測されています。東京を中心とする首都圏への人口流入も依然として進んでいます。

東京都内の賃貸住宅も、延べ面積29㎡以下の1R・1Kのような単身向け住宅が約4割を占めていますが、これらの住宅に備え付けられたキッチンをみてみると、まな板の置けない狭い調理スペースや同時調理が困難な一口コンロ、調理器具や食器などの収納スペースの不足など、毎日料理をするには厳しい環境でもあります。

そして、このようなキッチン環境のもとに生活する人々は、今後も増えていくことが予想されます。

リフォーム・リノベーションニーズの拡大

一方で、少子高齢化による人口減少や住宅の長寿命化などの影響により、新設住宅の着工戸数は年々減少し、中古住宅市場が拡大しています。2016年には首都圏マンションにおいて、中古成約数が新築供給戸数を初めて上回る逆転現象が起きています。

なかでも、中古戸建および中古マンションを不動産会社等の事業者が一旦購入し、リフォーム・リノベーションした後に販売する中古住宅買取再販市場は年々拡大。2025年には45,000戸まで成長すると予想されています。

また、国土交通省が2016年3月に定めた「住生活基本計画」においても、住宅ストック活用型市場への転換を加速し、既存住宅流通・リフォームの市場規模を倍増して20兆円市場を目指す計画が盛り込まれるなど、今後は中古住宅を購入してリフォーム・リノベーションをする流れがますます加速していくと思われます。

住宅リノベーションを実施する箇所として、キッチンは常に上位に挙がっており、リノベーションニーズが高いことがわかっていますが、キッチンのリノベーションには、コンロ・収納・食洗機・食器棚など構成する要素が多く、家族構成や料理のスタイルによっても求めるものが異なり、さらに動線まで考慮して設計する必要があるため、希望にあった理想のキッチンを実現するのは難易度が高い場所であるともいえます。

毎日の料理が楽しくなる、たのしいキッチン

こうした背景を受け、クックパッドでは「住宅のキッチン環境」を使いやすくより快適な場所へと変化させることを目的に、「たのしいキッチン事業部」を発足。たのしいキッチン事業部では、現在3つの事業を展開しています。


キッチンから探せる不動産情報サイト
「たのしいキッチン不動産」

毎日の料理を楽しむ理想のキッチンが見つかる不動産情報サイト「たのしいキッチン不動産」を運営しています。

たのしいキッチン不動産では、これまでの不動産情報サイトでは知ることが出来なかった、キッチンに関する詳細情報が掲載されています。キッチンの充実度を示す独自の「キッチンスコア(単位はKiT)」が算出されている他、コンロ数、調理スペースの広さなどキッチンのスペックや設備から物件を探すことができる不動産情報サイトです。

キッチンスコアは、広さなどのスペックや各設備の有無を基準に独自指標で算出し、KiTという単位で表します。キッチンや、住宅を選ぶ際の基準を生み出すことを目的に、デザイン事務所NOSIGNERと共同で設計したものです。

▶たのしいキッチン不動産:https://cookpad-kitchen.com/


賃貸オーナーさま向けリノベーション事業
「たのしいキッチン住宅 賃貸リノベ」

キッチンを中心としたリノベーションを実施し、物件価値を高めたい賃貸オーナーさまをサポートする事業が「たのしいキッチン住宅 賃貸リノベ」です。

自社大工を抱え、リノベーション施工実績4,000軒以上を誇るグッドルーム株式会社と、住宅のキッチン環境作りを軸に展開するクックパッドの「たのしいキッチン」が、物件の価値を高めるリノベーションに取り組みます。

両社ともに、住宅情報サイト「goodroom」「たのしいキッチン不動産」をそれぞれ運営していることで、工事から入居者募集、入居者が退去した後の再募集までワンストップでのサポートをおこないます。

▶たのしいキッチン住宅 賃貸リノべ:
https://housing.cookpad-kitchen.com/renovations/goodroom


個人向けリノベーション事業
「たのしいキッチン住宅 おうちリノベ」

住宅の物件購入から施工まで、キッチンを中心に一貫したリノベーションサポートを提供する「たのしいキッチン住宅 おうちリノベ」では、料理好きのための理想のキッチンを叶えます。

豊富なリノベーション施工実績を持つ、オシャレ建材EC「HAGS(ハグス)」や、中古住宅購入からリノベーションまでをワンストップで提供し、全国230拠点でサービスを展開する「リノベ不動産」を運営する、株式会社WAKUWAKUとの提携によって実現。お客さま一人ひとりにあわせた理想のキッチンを備えた住宅を提案します。

▶たのしいキッチン住宅 おうちリノべ:
https://housing.cookpad-kitchen.com/renovations/hags

「たのしいキッチン不動産」がグッドデザイン賞を受賞!

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キッチンから探せる不動産情報サイト「たのしいキッチン不動産」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。

人の衣食住に対する意識が激変するなか、物件情報としてキッチンのスペック・設備を掲載し、かつ、キッチンの充実度を示す独自の「キッチンスコア(KiT)」を算出している点がサービスデザインとしてユニークであるという点で高い評価を得ました。


【グッドデザイン賞審査委員による評価コメント】

空き家・空き室が増えていく減築時代であることや、コロナ禍で不要不急の外出が控えられるなかで、人の衣食住に対する意識は激変している。そのようななかで、物件情報として、キッチンに着目するとともに、そのスペック・設備を掲載し、かつ、キッチンの充実度を示す独自の「キッチンスコア(KiT)」を算出している点がサービスデザインとしてユニークであると評価された。サービスとしての今後の成長は未知数であるが、クックパッドという食のサービスから横展開された不動産サービスという点でサービスデザインとしても可能性を感じる。

コロナ禍を経て変化する住空間への意識

コロナ禍の外出自粛期間中はなかなか外食もできない状況にあり、生活者は自宅で過ごしながら料理をする機会も増えたことで、調理の作業から食事をする時間や空間に至るまで、自宅の食環境をより快適にしたいというニーズが高まりました。

同時に、子どもと一緒に手作りでお菓子やパンを焼いたり、家族で鍋やホットプレートを囲んだりと、料理を家庭内でのアクティビティとして捉える動きもあり、各種キッチン家電の売れ行きも好調です。

さらに健康意識や節約意識の高まりも後押しするかたちで「食を中心とした住空間」を充実化したいとする流れは、今後ますます高まっていくのではないでしょうか。



writing support:Emiko Tanaka





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