SDGsにも美容健康にも効果?人気のボーンブロスとは

SDGsにも美容健康にも効果?人気のボーンブロスとは

近年、肉や野菜を煮込んで出汁をとる「ブロススープ」が、ニューヨークの健康・美容意識の高い層を中心に火がつき、日本でもトレンドの兆し。中でも、鶏や牛など動物を煮込んで作る「ボーンブロス」は、SDGsの視点からも注目が集まっています。

ボーンブロスとは

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ボーンブロスは牛、ターキー、鶏など動物の骨やガラを煮込んだ出汁のことで、セロリや玉ねぎなどの野菜と煮込んだり、最小限の調味を加えるなどして、ボーンブロススープとして飲まれています。

健康・美容にいい栄養素が含まれることから、セレブも愛飲するスーパーフードとして注目を集め、ニューヨークではテイクアウトコーヒーのようにボーンブロススープを提供する専門のスープスタンドが登場。スーパーでもボーンブロススープの素が販売されるなど、食の大きなトレンドとなり、日本にもその波がやってきています。

ボーンブロスが注目される理由とは

ボーンブロスが注目されるのは、本来捨てるはずの骨を利用するため、フードロス削減に寄与すること、スーパーフードといわれるほどに栄養素が豊富に含まれることが大きな理由です。

実際に販売されている商品の中でも、環境への配慮や皮膚科医との開発をうたった商品があり、健康と環境への意識が高い生活者がメインターゲット。この2点の注目ポイントについて深掘りしてみましょう。

スーパーフードとして健康効果が期待される
ボーンブロスの特徴

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製法や使用材料によって差はあるものの、骨を煮込んで作ることからボーンブロスの多くは、コラーゲンやヒアルロン酸、カルシウム、アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれています。カルシウム不足解消による骨粗鬆症や加齢性疾患の予防効果、アミノ酸が腸壁を修復することによる整腸作用など、健康はもちろん、美肌への効果も大きく期待されています。

飲むだけでいろいろな栄養素を手軽に摂取することができ、満足感が得られるため、朝食や間食をボーンブロススープに置き換える人もいて、その習慣によるダイエット効果としても話題に。

これに加え、整腸作用にも着目し、デトックス効果を期待したボーンブロスファスティングなる断食方法も登場しています。また栄養価が高いことから、噛んで食べることが難しい高齢者にも最適。ボーンブロスは、幅広い層の健康に良い効果をもたらす食べ物といえそうです。

SDGsに貢献するボーンブロス

ボーンブロスは、本来捨てるはずの動物の骨やガラを活用するため、飲食店や家庭で出る生ゴミの削減に繋がり、食品ロス削減にも貢献できます。食品ロス削減は、持続可能な社会を目指すSDGsの目標の一つ「つくる責任つかう責任」の中でも、世界の先進国で重要視されている項目。

ボーンブロスが大きなトレンドとなれば、生活者のSDGsへの理解度もさらに深まりそうです。また、近年では畑を荒らすため駆除された鹿などでボーンブロススープを作る例もあり、食品ロスだけでなく、農業被害や地産地消などSDGsに関係する課題解決に一役買っています。

こうした社会課題解決に対する動きは始まったばかり。ボーンブロスは持続可能な食としてもさまざまな可能性を秘めており、今後の動向も目が離せません。

ボーンブロスの作り方

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現在クックパッドでも、ボーンブロスのレシピが75件以上集まっており、基本のボーンブロスの作り方から、トマトスープや雑炊などのアレンジレシピまで幅広いラインナップで紹介されています。クックパッドのユーザーからはそれぞれのレシピへの実践レポートも投稿され、生活者の間でもボーンブロスが徐々に浸透してきているようです。

何より「おいしい」がトレンドの秘訣?

美容や健康に効果が期待でき、環境にも優しい、良いこと尽くしのボーンブロス。こうしたメリットが感度の高いセレブやニューヨーカーの心を掴んだのは言うまでもありません。ただ忘れてはいけないトレンドの一因は、長時間煮込み、自然の旨みが溶け出したそのおいしさ。日本ではまだまだ上陸したてのトレンドとあって、どこまで定着するかは未知数ですが、出汁文化に馴染みの深い日本食とも親和性が高く、新しい展開も期待できそうです。



writing support:Akira Fukui





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