食べて飲んでポカポカに。薬膳ですぐできる冬の冷え対策

食べて飲んでポカポカに。薬膳ですぐできる冬の冷え対策

身体には良さそうだけど、なんだか難しそうなイメージの強い薬膳。実は、基本的な考え方に沿って身近にある食材を取り入れながら、食事のバランスを整えるだけでもいいんです。忙しいビジネスマンにこそ知ってほしい薬膳のポイントを解りやすくご紹介。今回は、冬のつらい冷えと寒さへの対策アドバイスです。

前回記事はこちら:https://foodclip.cookpad.com/6256/

冷え切る前に!簡単薬膳で体内ポカポカ計画

朝晩ともに、冷え込みが気になる季節になりました。お出かけの機会は少ない冬となりそうですが、今年は厳しい寒さが続くという予報も。また、師走という名の通り、なんだか慌ただしく日々が過ぎていく時期でもあります。年末年始を元気に乗り切るには、とにかく冷やさないこと。「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えてもイイコトはありません。

そうは言っても自分のケアまで手が回らない…という忙しい人にこそ、試していただきたいのが薬膳。ふりかけるだけ・食べるだけの簡単薬膳で、本格的な寒さに備えましょう。

冬は最も老けやすい季節、
食べて飲んでアンチエイジング

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気温が低くなると、私たちの身体は熱や栄養を溜め込もうと冬眠モードに入ります。少しの距離でも移動が億劫になったり、いつもより睡眠時間が長くなる人もいるのでは? そして体温が下がると体内の巡りが悪くなり、免疫力や身体の修復機能が低下し、風邪をひいたり疲れが取れにくくなるというトラブルも目立ちます。

身体を温めるには、冬に定番の「ネギ」「ショウガ」入りのスープやお味噌汁を。メインには「鮭」や「エビ」、「牛肉」がおすすめです。お嫌いでなければ「羊肉」がベスト!寒い地域で食べられている食材は、温め効果バツグンです。同じく温め効果の高い「ニラ」と合わせてどうぞ。休憩時間には「紅茶」に「シナモン」を入れて、温まりつつリラックスしましょう。小腹が空いたら「くるみ」を。もっとお手軽に…というあなたには、マイ「山椒」の持ち歩きをおすすめします。さっと振りかければ、たちまちポカポカごはんに早変わりな強い味方です。

また、冷えと同じくこの季節に気をつけていただきたいのが「アンチエイジング」。冬は恐ろしいことに1年で最も老ける季節なのです。「腎」という人間の成長や発育、老化を司る臓器は寒さの影響を受けやすく、冷えをそのままにしておくと今シーズンだけでなく、春の体調不良にも繋がりかねません。また、普段から腰痛が気になる、歯が弱いという方も「腎」が弱っている可能性大です。

「腎」をパワーアップさせるには、とにかく黒い食材を!特に「黒きくらげ」は優秀なアンチエイジング食材。「黒酢」や「黒砂糖」など、調味料も黒いものがおすすめです。「のり」や「わかめ」など海藻類も強い味方になってくれます。

そして、冬と言えばの「牡蠣」「ホタテ」「イカ」はぜひメイン料理に。お肉が好きな方は「牛すじ」をどうぞ。休憩時間のドリンクは温かい「黒豆茶」で、さくっと「腎」ケアの時間に変えちゃいましょう。何かを選ぶことすら面倒くさい…そんなあなたは「黒ごま」を携帯し、ふりかけるだけでもオッケーです。間食には「栗」や「レーズン」をぜひ取り入れてください。

そして、冬を元気に乗り切るために重要なのは「身体を冷やさないこと」と、「出す行為を控えること」です。どんなに身体を温める食材を取り入れても、首・手首・足首の”3首”を露出した服装で過ごしたり、日が落ちてからアイスやビールなど冷たい食材を取り入れていては温め効果も半減します。

「トマト」や「キュウリ」「マンゴー」といった夏においしい食材も、体内を冷やしてしまうのでこの季節はお休みしてくださいね。また、冬は次のシーズンに向けて栄養を蓄える体制になっているので、食べないダイエットや汗をたっぷりかくサウナはほどほどに。そのときはスッキリ気分爽快でも、春の体調不良の引き金になることも…。冬はのんびり、しっかり栄養を摂って温かくして過ごしてくださいね。

冬に食べたい食材たち

身体を温める食材、冬に労りたい「腎」のはたらきを助けてくれる食材をご紹介します。今日何食べようかな?そんな時にご活用ください。


【野菜編】
温:ネギ、ショウガ、ニラ、にんにく、タマネギ、かぼちゃ
腎:ナガイモ、ブロッコリー、黒きくらげ、海藻類、黒ごま

【肉・魚介類編】
温:羊肉、牛肉、鮭、エビ
腎:豚肉、牡蠣、ホタテ、イカ、イワシ

【果物・木の実・スパイス編】
温:くるみ、シナモン、山椒
腎:栗、レーズン、クコの実、黒砂糖

【ドリンク編】
温:紅茶、紹興酒
腎:黒豆茶、杜仲茶

年末年始も薬膳でパワフルに!

冬は、私たちの身体にとって過酷な季節。本当ならば、ぬくぬくまったりと過ごしたいところですが、バタバタして食事にまで手が回らない!冷えてカイロや機能性インナーが手放せない!という方も多いはず。そんなときでも、食材を”ちょい足し”したりメイン料理を季節に合わせて選んだり、副菜を1品足したり…薬膳の考え方を知れば、少しの工夫で快適に過ごすことができます。

そして23時~1時の間に熟睡できると、さらに身体の修復機能が高まります。せめてこの季節だけは早めの就寝を心がけてください。冬を元気に乗り切るために、まずは自分を労ってくださいね。お供にはぜひ薬膳を。





著者プロフィール

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Biz薬膳アドバイザー 安藤穂奈実
「食で人生を切り開く」をモットーに、Biz薬膳アドバイザーとして活動中。
ビジネスマンに向けて仕事で成果を出すための簡単に取り入れられる薬膳を伝える他、マンツーマンの食生活サポートも。