食卓データは業務でどう活きる?企業担当者が語る活用法

食卓データは業務でどう活きる?企業担当者が語る活用法

1月下旬、当社クックパッドが提供する「たべみる」のご契約企業を対象とした「たべみるユーザー会 Vol.2」が開催されました。当社からの説明の他、実際に活用されている企業担当者様に登壇いただき、データの活かし方や活用の実態などをうかがった開催レポートです。

たべみるユーザー会とは?

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たべみるユーザー会とは、「食卓の今がみえる」データサービス「たべみる」のご契約企業に所属している方々を対象に、下記の目的を叶えるためのコミュニティーとして、2020年10月より発足。四半期に1回のペースで開催をおこなっていくものです。

  • たべみるをより活用することが出来るようになる
  • 活用方法や成功事例を共有し、学び合う 

たべみるとは?

先ずは、当社データマーケティング部の宮澤より、おさらいとして「たべみる」についてのご説明と最近の傾向についてお話しいたしました。

宮澤:「たべみる」は、クックパッドのレシピの検索データを蓄積し、企業様向けに展開している分析ツールです。

クックパッドの検索窓には、「今日は何を作ろう?何を食べよう?」とユーザーが日々さまざまなキーワードを検索します。以前、キーワードの種類は12万語とお伝えしていたのですが、最近あらためて集計したところ、15万語まで増えていました。

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そうした検索データはメーカーや卸業の方々にとって、ユーザー課題や悩みの発見、新しいインサイト、マーケティングのヒントにもなる貴重なデータです。

皆さまにご活用いただきやすいように、ユーザーである生活者の声を集めて可視化したものが「たべみる」と言えます。


指標について

宮澤:当社独自の指標として、「SI値」というものを用いて、キーワードごとの検索頻度を表しています。

検索頻度(SI値)とは、Search Indexの略で、1,000回あたりの検索頻度で、指数化したものです。(算出式:SI値 = 指定単語の検索回数 ÷ 全体の検索回数 × 1,000)


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この表は、それぞれの数値毎に代表的なものや特徴的なものを取り上げています。1以上であれば「定番ワード」と言えます。

こちらも最近更新したものですが、2018年頃までは見られなかった「ヤンニョムチキン」などは、最新のトレンドを反映した内容であると言えますね。
また、肉メニューが多いですが、一方で魚の検索数は年々下がっている傾向があります。

たべみるで可能な分析

宮澤:「たべみる」は、主に以下の7つの視点から分析が可能です。


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  • 「キーワード分析」でトレンドを把握
  • 「組み合わせ分析」で時期のニーズを発見
  • 「組み合わせ比較分析」で年代の特異性を発見
  • 「指標ランキング」の中でキーワード指定で絞り込む

上記のように、「たべみる」はメニューの上から下へ進むにつれて詳しく分析が出来る設計になっており、さまざまな機能を通して食のニーズを分析することが出来ます。

季節変動の大きなキーワードはクロス分析を活用すると新たな視点が… など使い方によって見えてくるものも変わってくるので、「こんなものが見たいんだけどどうしよう?」というものがあればお気軽にご質問ください。

たべみるから見えた2020年のトレンド傾向

宮澤:コロナ禍による外出自粛の影響で、「自宅の中で出来ること」を中心に検索されているのが「たべみる」からもうかがえましたが、こうしたコロナ禍のトレンドとあわせて、「純粋な2020年のトレンドキーワード」も確認することが出来ました。(下図)


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これらは瞬間的なブームとは違う動きを示していることが分かります。
特に料理名のない「調味料+炒め」「食材+炒め」など、以前から注目を集め「名もなき炒め物」と呼ばれる料理の傾向に一般的な呼び名がつき、「卵炒め」「ガーリック炒め」などといった新しいキーワードとして、検索が伸長してきました。

ユーザーに聞いた活用法

第2部では、実際に「たべみる」を活用して業務をおこなっている担当者の方々にお話をうかがいました。普段なかなかお聞きすることのないご契約企業様のお話は、当社にとっても新鮮で貴重な情報となりました。

お話をうかがった方

株式会社日清製粉グループ本社
企画本部 デジタルマーケティング室
齋 彩花 様(以下、敬称略)

伊藤ハム株式会社
食肉事業本部 事業戦略部 販売支援室
秋山 浩代 様(以下、敬称略)


司会:先ずは、「たべみる」をどのように活用されているかを教えていただけますか?

齋:WebサイトやSNSの運営、各事業会社に向けた営業活動の支援に主に活用しています。

社内で「たべみる」を実際に使用している(アカウントを持っている)のは我々の部署のみになっていて、そのアウトプットを部署内の業務や社内の各部署に展開するかたちです。

  • 社内イントラに食データ関連の分析アウトプットを格納し、いつでも活用出来るように共有
  • 主に業務用のお客様に対する提案資料への活用
  • SNS投稿の内容、スケジュール決定
  • 毎月自社サイト内で紹介するレシピを料理家と開発する際の根拠、ヒントとして

など、さまざまな用途で活用しています。
社内イントラに格納したデータはDLすることが出来るので、出典を明記し、営業がそのまま提案資料に落とし込んで使用することもあります。

司会:分析のアウトプットは定期的にまとめているものの他に、営業さんからの個別の要望もあったりするんでしょうか?

齋:そうですね、むしろそのほうが頻度としては多いです。
「ここのコンビニにこういう提案をしたいからこんなデータがほしい」というような要望に対して、個別のアウトプットを提供するなどはよくおこなっています。作成したデータは他の営業が同じような提案をする時に利用出来るように、定型データと同様に全社で共有するようにしています。

秋山:私が所属する食肉事業本部は、精肉を扱う部門です。その中の販売支援室という部署で、提案書や、販促物の作成、トレンド情報の発信、展示会の取りまとめなどをおこなっています。

その業務の中で活用しており、「たべみるウィークリー」「たべみるマンスリー」という資料を制作し、それぞれの期間でのトレンド情報、さまざまな視点での分析結果をとりまとめ、社内事業部ポータルサイトに展開、関連部署へも周知しています。

週毎に発信するとどうしてもマンネリなデータになってしまうため、クックパッドに相談し、「逆マッチ度」での分析などアイディアをいただき、さまざまな視点でのデータ提供をおこなっています。定期資料の他に、52週MDに沿った提案書の制作にも活用しております。

司会:実際の資料を我々も拝見させていただいたのですが、こう使っていただければな…と思う理想のような資料で、大変ありがたいです!

そして、参加者の方から事前にご質問もありましたが、そうした情報発信の効果はどのように可視化しているのでしょうか?

秋山:我々も分析データを社内ポータルに上げていますが、そのサイトについてアンケートを実施し、使用状況の確認をおこなっています。実際に「商談に使用している」「メニューの提案の参考にしている」などの意見をもらえています。

未来予測を見極めるために、
たべみるをどう活用するか

司会:「たべみる」を活用いただいている中での課題感や、今後もっとこう活かしていきたいなどがあれば教えてください。

齋:コロナ禍では特にそうだったのですが、「伸びているキーワードが一過性のものだったのか、定着しそうなものなのか」という見極めが難しいなと感じています。

また、月々のデータの分析でどうしても同じようなものが出てきてしまうので、過去のデータから仮説を立てて今年のトレンドを読みとる、ということをうまくやっていきたいと思っています。

宮澤:こちらに関して、ヒントになる見方や事例をご紹介出来ればと思うのですが、たべみるの立ち上がりのスピードや落ち方の動きを見極め、1-2ヶ月で直ぐに下がるものなのか、それ以降も一定して伸び続けるのか、波形の推移を見ていくことにより、比較的予想が付きやすいです。

また、年代別の分析では若年層は熱しやすく冷めやすい傾向にあり、10代・20代に取り上げられるものは、ぐっと上がりますが、直ぐに下降する傾向にあります。

具体例を挙げると、「オートミール」「下味冷凍」は波形が一気に下がることなくじわじわと定着しており、「イチゴ飴」「タルゴナコーヒー」はぐっと上がっていますが直ぐに下がっており、一過性のものであると言えます。

一概には言えませんが、波形をベースにしながら、そのメニューのキーワードの背景にどのようなニーズがあるのか、または「映え」などの一過性のものになりやすいものなのか、その見極めが非常に重要になります。


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司会:秋山様はいかがでしょうか?

秋山:社内でいかに良さを分かってもらい、使ってもらうか、という点かと思います。
既にさまざまな発信をおこなっていますが、他の部署でも実際に操作してもらい、出来ることや効果を実感してもらいたいなと考えています。

司会:当社としても同じような気持ちでこのユーザー会を立ち上げたので、いろいろとお手伝いが出来ればと思っています!

参加者アンケート

終了後にご参加の方々より、回答いただいたアンケートを一部抜粋してご紹介します。

  • 今回ご登壇の2社さんが挙げられた課題は、日頃自分も感じていることでしたので、とても興味がわきました。具体的な提案資料の例などもあったので、今後作成する際に参考にさせていただこうと思います。次回も期待しております。

  • 他社様の事例、非常に参考になりました。使い方や活用の幅が全然違い、見ていて面白かったです。また、皆さんのお悩みが同じだなと共感出来るのも心強かったです!また参加したいです。

  • 2社の事例がとても参考になりました。実際に社内へのクックパッドデータの活用内容、頻度、配信方法などもあり、非常にわかりやすく、自身業務にも落とし込めるイメージが膨らみました。

どの企業様も同じ様な課題を抱えており、今回のユーザー会を通して、社内外での活用方法のイメージやバリエーションが膨らんだという声が多く寄せられました。

「たべみるユーザー会」は、今後も四半期に1回のペースで開催を予定しております。
たべみる活用についてのご質問や、次回テーマのご要望など、ぜひこちらまでお寄せ下さい。

▶お問い合わせ:tabemiru-support@cookpad.com


未契約企業様で「たべみる」にご興味がある方は、下記より詳細資料のダウンロードや無料トライアルが可能です。

▶たべみる:https://ad.cookpad.jp/tabemiru



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