検索データだけじゃない、クックパッドデータの活用法

検索データだけじゃない、クックパッドデータの活用法

毎月6,000万UBを超える多くの生活者が利用するクックパッドには、「今日何作ろう?」という情報が蓄積されています。この情報は食卓ニーズと課題の宝庫といえます。またその他にも「投稿レシピ」や「閲覧情報」「Myフォルダの登録情報」など、クックパッドにはさまざまな情報があります。
今回は、クックパッドが保有するマーケティングに活用できるデータについてご紹介します。

クックパッドにあるデータとは?

まずは、クックパッドに蓄積しているさまざまなデータと、マーケティング上での利用価値をご説明します。

【データの種類】     【マーケティング活動に利用する際の価値】

・投稿レシピ    ⇒   メニューのトレンド傾向、調味料の利用範囲の拡大
・レシピ検索    ⇒   食や調理のニーズ、課題(たべみる)
・閲覧レシピ    ⇒   感心のあるレシピ
・Myフォルダ登録 ⇒    より感心のあるレシピ
・一定時間の閲覧  ⇒   作ったと推測されるレシピ
・つくれぽ投稿   ⇒   作った中で非常に満足度の高いレシピ


上記データの種類は、クックパッドユーザーの一連の動作フローを示しています。各動作の中で生まれるデータには、それぞれに異なった価値があります。これらを読み解くことで、食のマーケティングでのインサイトを発見することに役立てることができます。

「投稿レシピ」から読み解く
◯◯味のレシピ分布?

クックパッドでの動作フローの起点となる「投稿レシピデータ」の価値から読み解いていきます。

2021年2月現在、クックパッドでは347万レシピが公開されています。これはすべてユーザーの方々が公開しているレシピです。

一般にレシピ投稿をする方は、レシピを検索するだけの方に比べて「流行りやトレンドに敏感で、自ら情報を発信したい」という思考が強く、イノベーター理論(※)で言うところの「イノベーター」や「アーリーアダプター」の思想を持った方が多いと考えられています。投稿レシピを分析することで、検索データよりもデータの総量は少ないけれども、先進的で発信力のある人のレシピ情報を知ることができます。

また「味噌」のような調味料の分析をおこなう場合、「味噌」の検索データでは「味噌を使って、今日何作ろう?何食べよう?」というレシピニーズを知ることができます。

一方、「味噌」の投稿レシピデータでは、材料に「味噌」を含んでいるレシピを分析することができるため「味噌が使われている、味噌味のレシピ」を調べることができます。これは味噌味のレシピがどのくらいあり、どのようなメニューが多いのか、あるいは少ないのか、という味噌味のメニューの総量を知ることができます。

このように「積極的な味噌の使用」を知りたいのか、「味噌が使われているメニューの総量」を知りたいのか、分析の目的や意図に合わせて検索データ、投稿レシピデータを使い分けるといいでしょう。


※イノベーター理論:1962年に米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授が提唱したイノベーション普及に関する理論で、商品購入の態度を新商品購入の早い順に五つに分類したものです。

味噌の分析事例

ここからは、実際の事例を用いてご説明していきます。
以下の表は、2016年〜2019年に投稿された味噌が含まれているレシピの分析です。レシピの中に含まれるキーワードの構成比(%)が大きい順に並べたものです。つまり、味噌味のレシピの材料や調理法の順位が表示されています。

この表で注目すべきは、「下味冷凍保存」「下味冷凍」が2017、2018、2019年と徐々にその構成比が高まっているということです。


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「下味冷凍」とは、鶏肉などに調味料を合わせて保存袋に入れ、そのまま1週間程度冷凍保存し、食べる日の朝に冷凍庫から冷蔵庫に移動させ、夕食時には味の染みた肉を焼くだけ、という調理時の手間を省くことができる保存・調理法のアイデアです。

検索頻度を見ても2019年から急上昇しており、2016年から検索頻度が伸びた「作り置き」の次なるトレンドになると注目されている時短系キーワードです。

また2020年は外出自粛に伴い、買い物頻度を下げるためのまとめ買いが多く見られました。まとめて買ってきた食材に下味をつけて冷凍することで保存期間が伸び、更に味が染みておいしく食べられるということで、コロナ禍で追い風となり人気を集めています。

このように検索データだけでなく投稿レシピのデータも見ることで、新しい味噌味メニューの提案キーワードを発見することができるのです。

クックパッドでは、さまざまなデータを用いることで、より細かいユーザー像の可視化や、商品開発やレシピ開発、売場作りや広告配信タイミングの選定などにお役立ていただくことができます。データについてご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

▶お問い合わせはこちら:https://ad.cookpad.jp/contact


また、データの収集方法や活用方法のヒントとなるような無料オンラインセミナーを定期的に開催しています。

クックパッドが保有する食卓データツール「たべみる」の特長や使い方、活用術のご案内のほか、すでにご契約されている企業向けのユーザー会などもおこなっています。ぜひセミナー情報をチェックしてください!

▶セミナー情報:https://foodclip.cookpad.com/seminar/





著者プロフィール

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アナリスト 宮澤かずみ
大手市場調査会社にて食卓調査の企画・調査・分析に従事。クックパッドに入社後、広告施策の効果測定や検索データ・投稿レシピに見られる生活者ニーズに関する分析などを担当。管理栄養士。