
非食品
マーケターへの課題調査、現場が抱える一番の悩みとは?
マーケティングに従事している方々は、今どのようなことに悩んでいるのでしょうか? 共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングがマーケターを対象におこなった調査でまとめた、マーケターが現状抱えている課題についてレポートします。
今マーケターが抱えている課題感を調査
顧客接点の拡大に伴う扱うデータの増大やコロナ禍での市場の変動、それに伴う企画など、企業でマーケティングに従事する方々は、現在さまざまな課題を抱えていることかと思います。
そんな中、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングがマーケティング関連業務従事者を対象とする「マーケターが抱える課題感に関する調査」を実施。現状のマーケティングにおける課題やテーマについて聞いています。
現状の課題やテーマ、
今後1年間注力するものは?
現状のマーケティングにおける課題やテーマに関する聴取では、「商品・サービスの企画・開発力不足」「市場や競合に関するデータ不足」「蓄積データの活用方法」が上位3位となりました。マクロ環境のテーマでは「デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応」「コロナショックに対する対応」が10%前後、SDGs関連が4~6%となっています。
また、「今後1年間で注力するもの」についても上位3位は同様の顔ぶれになりましたが、次いで「コロナショックに対する対応」が14%となり、2020年12月の調査時点においても、喫緊の課題として重視している様子がうかがえます。
社内コミュニケーションと
データ収集に課題あり
業務別に詳細を聴取したところ、「社内外のコミュニケーション」では上位3位が全て社内関連となり、社外よりも社内のコミュニケーションに課題を抱えている傾向があることがわかりました。
さまざまな指標を追いかける必要があるマーケティング組織内での視点合わせや、業務を進めるほどコミュニケーションをとる機会が多くなる他部署との交渉、相互理解への課題感が強いという結果が示されています。
「分析・データ活用」では、「必要な情報・データの選定・収集」が50%を超えて最も高く、次いで「データの可視化」「データ読み解き・戦略/施策立案」「処理の省力化・自動化」と続く結果に。データの処理よりも、選定や収集に課題がある様子がうかがえます。数あるデータの中で、「何が業務に必要となるか」という見極めに課題を持っている方が多いようです。
<調査概要>
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2020年12月4日~12月10日
パネル :「Pontaリサーチ」会員
(Ponta会員で「Pontaリサーチ」の会員登録をしていただいている方)
調査対象 : Pontaリサーチ「仕事パネル」のマーケティング関連業務従事者
有効回答数 : 2,164サンプル
食品業界においても、マーケティング部門は商品開発・営業・販促部門との折衝や連携が必要となる場面が多く、社内調整に苦労しているという話をよく耳にします。「データをどのように生かしていくか」については、近年特に注視されている課題であると思います。
これまで実施してこなかった業務や、可視化されていなかったデータが、どのような社内改善に繋がるのか、さらにコロナ禍での状況変化に如何に対応していくのかなど、多くの企業において課題が共通しているようです。
FoodClipでは、蓄積された生活者ニーズをもとにした「食のデータレポート」や、データの活かし方に関する記事コンテンツも多数ご用意しています。マーケティング業務のヒントに是非お役立てください。
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著者情報

- ヒガシナオキ
- BtoB向けWebメディアを運営する会社に新卒で入社し、大手IT企業のメディアを使ったマーケティング支援に携わる。
2019年、クックパッドに法人向けサービスの営業として入社し、社内の営業管理やマーケ施策を並行して推進する中で「FoodClip」の立ち上げに関わり、2020年よりマーケティング専任に。
FoodClipでの担当領域はマーケティング・フードテック周辺。
休日は劇団をやっています。
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