[お茶の話と、私たち]日本茶を淹れる小休止の時間を

[お茶の話と、私たち]日本茶を淹れる小休止の時間を

食や料理への「偏愛」を語ってもらうHolicClip。日本茶インストラクターで、株式会社 茶淹の代表取締役でもある伊藤尚哉さんの連載[お茶の話と、私たち]。今回は、伊藤さんが運営されている美濃加茂茶舗から発売されたばかりの湯のみ「CHAPTER(チャプター)」について語っていただきました。

前回の記事はこちら:https://foodclip.cookpad.com/6472/

リモートワーク時代に、いい「一区切り」を

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皆さんこんにちは、美濃加茂茶舗の伊藤です。
[お茶の話と、私たち]では、これまでお茶の品種や希少なお茶「在来茶」の話など、少しマニアックな内容をお届けしてきましたが、第4回目となる今回は、先日リリースした『CHAPTER(チャプター)』を通して、お茶を楽しむ時間の豊かさや、お茶を淹れる行為の魅力について少し広い視点でお話ししていきたいと思います。

お茶の魅力は “おいしさ” だけではない

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僕は家業がお茶屋さんというわけではなく、24歳のときに紹介された日本茶専門店に入社したことがきっかけで日本茶に魅了されました。

入社から2年後「日本茶インストラクター」の資格試験に合格したことを機に、より多くの方にお茶の魅力を伝えたいと思い、名古屋を中心にイベントやワークショップを開催してきました。

独立後に美濃加茂茶舗を立ち上げてからも、ワークショップなどの活動を通じて、お茶のおいしさ、産地や品種によっての個性といった魅力をたくさんの方にお話してきました。しかし、「とはいえ、お茶っていつ、どうやって楽しんだらいいの?」といったような疑問に関しては、たくさんの人がお茶を暮らしに取り入れたいと思えるような提案が見つけられずにいました。

そんな中、美濃加茂茶舗が運営しているnoteの連載企画で、クリエイティブユニット「TENT」のお二人を取材させていただいたときに、日々の仕事の中でお茶を楽しむシーンについてお話したことがきっかけで「ワークスペースで使う湯のみ」のデザインを一緒に考えていくことになったのです。


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湯のみの制作過程で、家業でない自分がお茶を好きになり、お茶を飲む習慣を生活に取り入れて変わったことを改めて考えてみることにしました。

最初はお茶のおいしさや、淹れ方による味の変化といった味覚や嗅覚で感じられる部分に魅力を感じていましたが、次第にお茶を淹れる行為や時間そのものが暮らしの豊かさをもたらしてくれていたことに気づきました。

おいしさや味の個性だけじゃないお茶の魅力を、リモートワークへと働き方が変化する時代の中で、お茶を淹れる小休止の時間が暮らしを豊かにし、いい仕事に繋がるようなシーンを提案したい。「CHAPTER(チャプター)」という名前には、お茶を淹れての飲む行為を、仕事中のいい「一区切り」の習慣にしてほしいという想いも込められています。

煎茶と仕事

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日本茶には、渋み、苦み、うま味、甘みなどの味わいがあります。苦味に寄与するカフェインは、コーヒーやエナジードリンクにも含まれ、仕事を始める前にはコーヒーでシャキっと!が習慣になっている方も多いでしょう。

さらに、お茶の「うま味」に寄与する「テアニン」という成分は、他の植物には含まれないお茶特有のアミノ酸です。特に良質な煎茶には、日本茶の中でも玉露に次いでカフェインとテアニンが多く含まれているため、集中して作業に没頭したい時や、リラックスした雰囲気で新しい企画のアイデアを考えたりする時におすすめの飲み物です。

ちなみに、カフェインは、温度が高いと短時間で抽出されやすいので、温かい煎茶は仕事のシーンでぜひ活用いただきたいです。

チャプターの使い方と、
ティーバッグをおいしく淹れるコツ

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チャプターを使ったティーバッグの淹れ方をご紹介します。

1.注ぐ
お湯を湯のみ内側のラインまで注ぎます。ティーバッグ一つ分にぴったりの湯量〈180ml〉が量ることができます。

2.入れる
お湯を注いだあとにティーバッグを入れるのがコツ。先にお湯を注ぐことで少し湯温が下がり、煎茶のうま味をより楽しめる味わいになります。また、渋み成分の抽出を抑えることができ、まろやかな口当たりのお茶になります。

3.蒸らす(抽出する)
蓋をして一分待ちます。蒸らしている間はお湯の温度が冷めないようにすることが大切です。密閉性の高い蓋で閉めておくことで保温しながら蒸らすことができます。

4.取り出し、置く
ティーバッグを2、3回上下に動かしお茶を抽出(振る回数によって濃さを調整することができます)。外した蓋にティーバッグを置きます。ティーバッグを置くためのお皿を慌てて探す必要はありません。

チャプターは「飲む」ための湯のみではなく、湯量を量れて蓋で蒸らすことができ、「淹れる」機能も備えた湯のみで、普段あまりお茶を淹れられない方でも気軽に楽しんでいただけるようなデザインが施されています。

おすすめのティーバッグのお茶

チャプターは、美濃加茂茶舗のティーバッグ専用の湯のみではありません。
一般的なサイズ(3〜5g入り)のタグがついたティーバッグでしたら種類のティーバッグをお楽しみいただけます。

そこで最後に、煎茶やほうじ茶、和紅茶などさまざまな種類の全国のおすすめのティーバッグのお茶をご紹介します!


【煎茶】LUPICIA「宇治やぶきた ティーバッグ」
年間400種類以上のお茶を取り扱う世界のお茶専門店「LUPICIA(ルピシア)」さんの「宇治やぶきた ティーバッグ」。お求めやすい価格でありながら高品質で、淹れる温度によって味わいの変化を楽しむことができるので、どなたにもおすすめできる味わいのお茶です。
https://www.lupicia.com/shop/g/g13407434/


【ほうじ茶】丸八製茶場「献上加賀棒茶 ティーバッグ/菫(すみれ)テトラ」
創業150年以上、石川県加賀市の「丸八製茶場」さんの「加賀棒茶」は、お茶の茎の部分をじっくり低温で焙煎したほうじ茶で有名。上品な甘みとほうじ茶特有の香ばしさが魅力的でした。お仕事のひと区切りにはもちろん、ゆったりと疲れを癒やす時間にもおすすめしたいです。
https://www.kagaboucha.co.jp/web/shopping/tetora/


【玉露】松北園茶店 「玉露 ティーバッグ」
京都府宇治市で300年以上続く宇治茶の総合メーカー「松北園茶店」さんの「ティーバッグ 玉露」。玉露特有のうま味を引き出すために、低温で少し長めに抽出していくのがポイントです。出汁っぽさが強すぎず、玉露ビギナーさんや玉露がちょっと苦手…という人でも飲みやすい印象でした。
http://shohokuen.com/?pid=2117239


【和紅茶】グリーンエイト 「和紅茶 琥珀 マイルド」
静岡県清水区両河内(りょうごうち)で生産製造販売をされている「グリーンエイト」さんの「和紅茶 琥珀 マイルド」は、濃厚なうま味と、桜のような香りが特徴的な「静7132」という品種で作った和紅茶です。袋を開けた瞬間から感じられる華やかな香りと、すっきりとした清涼感のある甘みが特徴の「琥珀 マイルド」は、渋みが少ないので、砂糖を入れずストレートで飲むのがおすすめです。
https://wadashima.shop-pro.jp/?pid=119372879


今回ご紹介したティーバッグはどれもオンラインストアで手軽にお買い求めいただけます。ぜひチャプターを使って色々なお茶をお楽しみいただけたら嬉しいです。

次回以降も引き続きお茶の面白さ、奥深さをお伝えしていけたらと思いますので、お楽しみに!





著者プロフィール

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伊藤尚哉
株式会社 茶淹 代表取締役

1991年愛知県出身。24歳のときに日本茶のおいしさに魅了され、2016年から名古屋の日本茶専門店・茶問屋に勤務。
2018年日本茶インストラクターの資格を取得(認定番号19-4318)愛知県支部役員
2019年日本茶ブランド「美濃加茂茶舗」の立ち上げに参画、店長に就任。
2020年美濃加茂茶舗を運営する「株式会社 茶淹(ちゃえん)」を設立。