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SDGsへの高まる関心、生活者が選んだ貢献企業は?
株式会社博展が主催する「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」において、生活者のSDGs(持続可能な開発目標)に対する企業ブランド調査「Japan Sustainable Brands Index (JSBI) 」のランキング結果が発表されました。生活者の「SDGs」への関心の高まりや、企業やブランド、商品に対する評価がうかがえる結果となりました。
SDGsの認知はこの1年で大きく成長
2021年2月24日・25日の2日間、パシフィコヨコハマにて開催され、国内外の識者や先進企業が参加した「サステナブル・ブランド国際会議2021 横浜」の中で、生活者のSDGs(持続可能な開発目標)に対する企業ブランド調査「Japan Sustainable Brands Index(JSBI)」を実施し、調査対象企業180社から、ランキングTOP50を発表しました。
「JSBI」は、SDGsやサステナビリティ活動に対して、関心の高い生活者の視点を重視し、彼らのSDGsや各企業のサステナビリティ活動への認識が、実際の行動(購買や推奨など)にどのような影響を及ぼすのかを分析し、まとめています。
まず「JSBI」によると、SDGsへの認知度は2020年12月の時点で58.1%、1年で倍以上、約3年前の2018年1月に比べて6倍以上も上昇していることがわかります。
グラフ引用:2018年1月、2020年1月はサステナブル ブランド ジャパンと(株)インテージの調査
2020年12月はサステナブル ブランド ジャパンの調査より
近頃メディアでも取り上げられるようになり、言葉自体の知名度が急上昇したSDGsですが、内容を知っていると答えた生活者は10%弱、「ある程度知っている」を含めても33%となっています。
企業ランキングTOP50、1位はトヨタ自動車
まずは、TOP20企業のランキングから。
1位はトヨタ自動車(TOYOTA)で、圧倒的な高評価を得ました。ランキングを見ていくと、20位以内には3位の味の素、8位のハウス食品を始め、多くの食関連企業がランクインを果たしています。SDGsに関心のある生活者に対して、各企業の取り組みが着実に伝わっていることがうかがえます。
続いて、TOP21〜50までの企業がこちら。
今後さらに、生活者の関心の高まりとともに、各企業におけるSDGsへの取り組みに注目が集まり、購買や推奨といった生活者行動に直接影響を及ぼしていくことが予想されます。
企業側においても、生活者マインドの変化を敏感に捉えながら、SDGs視点に重きをおいたマーケティングやコミュニケーション設計をおこなっていくことが重要となっていきそうです。
<調査方法>
■調査方法:インターネット調査
※回答者は、ランダムにグループ分けされた6つの企業(対象企業社数計180社)について、それぞれ30問の設問に回答。
■調査対象者:18歳-79歳の男女
※スクリーニング調査で「対象企業を知らない」と回答した人を除外して本調査を実施。
■調査地域:全国47都道府県
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2020年12月2日~12月25日
■回 収 数:9,000サンプル
■調査実施者:サステナブル ブランド ジャパン(株式会社 博展)
調査結果の詳細レポートはこちらから▶https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/JSBI_Report_Ver-1.0.pdf
著者情報

- ヒガシナオキ
- BtoB向けWebメディアを運営する会社に新卒で入社し、大手IT企業のメディアを使ったマーケティング支援に携わる。
2019年、クックパッドに法人向けサービスの営業として入社し、社内の営業管理やマーケ施策を並行して推進する中で「FoodClip」の立ち上げに関わり、2020年よりマーケティング専任に。
FoodClipでの担当領域はマーケティング・フードテック周辺。
休日は劇団をやっています。
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