
データ分析・ユーザー調査
遠出しない派の主婦・ママが多数。GWにかける予算は?
第1回目の緊急事態宣言が全国で発令された2020年4月から一年。今年のゴールデンウィークはどんな過ごし方が主流となるのでしょうか。株式会社マミーゴーが主婦・ママたちを対象に実施したアンケート調査の内容を紹介します。
GWの過ごし方やおでかけ状況に関する
アンケート調査
「主婦・ママの働くを作る」というビジョンのもと、女性の多様な働くスタイルを創出する株式会社マミーゴーが「ゴールデンウィーク(以下、GW)の過ごし方やおでかけ状況」についてWEBアンケートを実施。
コロナ禍となり一年以上が経過した今、主婦・ママの本音と現実はどのような乖離があるのか? 世間一般の声とは少し異なるリアルな声を紹介します。
GWの予定やお出かけの範囲は?
まず、さまざまな条件が整ったという前提で、GWに旅行と帰省ではどちらを優先したいかという問いに対し、結果として、旅行が6割、帰省が4割と旅行のほうが多くなりました。その理由を問うフリー回答では、旅行の理由はさまざまであるのに対し、帰省は「祖父母に子どもを会わせたい」という理由が大多数でした。
またどちらを選んだかに関わらず、日常を離れてリフレッシュしたいという声が多くありました。
続いて、現実的なGWの予定について尋ねたところ、旅行・帰省ともに少数で、自宅で過ごす・近所の公園に行くという意見が上位を占めました。これはおでかけの範囲に関する回答とも連動しており、通常であれば遠方へのおでかけを考えがちな行楽シーズンですが、今年は居住している都道府県内での近距離での外出を考える主婦・ママが全体の80%近くに上りました。
この要因としては、新型コロナウイルス用のワクチン接種がスムーズに進まず、都市部・地方での格差も激しいことを挙げる主婦・ママが多数でした。おでかけ・レジャー等における安心材料として「全国・自身の居住エリアで多数の人がワクチン接種を完了すること」と答えたのは、全体の6割ほど。
そして、この不安感が払拭されないことで遠方へのおでかけが難しいことから、GW中のレジャー等に当てる予算は、9割近くが5万円未満となり、例年より低予算で過ごす傾向にあることが浮き彫りになりました。
アンケート全体を通して、理想と現実の差が浮き彫りになるとともに、第4波やリバウンドの危険性が取り沙汰される中で、依然として主婦・ママの危機管理意識は高く、そのことが消費行動の伸び悩みにも繋がっていることがわかりました。
おうち時間充実に向けたアプローチが重要
感染予防対策として、ワクチン接種や活動の自粛が必要とされる生活は、この先も当面の間続くと思われます。一方で、思うように行動ができない期間が長くなることで、ストレスを感じている主婦・ママも多数いるようです。
そうした状況下で、家庭内の消費行動の要である主婦・ママの心を動かすには、商品やサービスを感染リスクの少ない自宅で試すことで興味・関心を惹くなど、業種を問わず「おうち時間」を充実させるためのアプローチが重要であると考えます。
【調査概要】
調査対象:ITマミー部の主婦・ママ107名
調査期間:2021年3月
調査方法:インターネット調査
著者情報

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