
家電製品
コロナ禍で売れた調理家電、どんな購入影響があったのか
株式会社マーケティング・リサーチ・サービスが、全国20歳~59歳の男女1,000名を対象にコロナ禍における調理家電(キッチン家電)購入者の実態調査を実施。その結果内容について紹介します。
調理家電購入者の実態を調査
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、巣ごもり生活が続くこの約1年の間に、商品やサービスの消費スタイルは大きく変化しています。そんな中で、今回は調理家電に注目し、どのような商品が購入されていたか、利用実態や満足度などについてアンケート調査を実施しました。
参考:https://digmar.jp/
【調査結果の概要】
- コロナ禍で新たに購入された調理家電の上位商品は、電子レンジ・炊飯器・トースター
- 普段よりグレードの高い商品を購入した傾向は、コーヒーマシンなど巣ごもり目的の商品が多い傾向に
- コロナ禍で購入した調理家電のうち満足度が高かったのは、コーヒーマシン・電気ケトル・電気圧力鍋
コロナ禍で購入した調理家電は?
コロナ禍において購入した調理家電は、電子レンジと炊飯器がもっとも高く30%、次いでトースター24%の順でした。
購入した理由を聞いてみたところ、電子レンジ・炊飯器・トースターなどは「以前使っていたものが古くなった」「使っているものが壊れたから」という理由が多数となりました。
また、コロナ禍が購入に起因している「家にいる時間が増えて、家の中を充実させたくなったから」の割合が高かったのは、パン焼き機が32%、次いでコーヒーマシン・たこ焼き専用機・電気圧力鍋が27%という順でした。
コロナ禍が調理家電に与えた購入影響
購入する際に、コロナ禍だから普段よりグレードの高い商品を購入したのか、コロナ禍でなければ購入しなかったのか、などコロナ禍がどう影響したのかについて聞いてみました。
■普段よりもグレードの高い商品
コーヒーマシン57%、パン焼き機47%、ミキサー/電子レンジ37%
■コロナでなければそもそも購入していなかった商品
たこ焼き専用機40%、電気圧力鍋38%
■普段と変わらない商品
電気ケトル63%、フードプロセッサー50%、電子レンジ/炊飯器49%
グレードの高い商品を買う傾向にある商品は、コーヒーマシンなどの巣ごもり目的の商品が多い傾向にありました。前述した「買わざるを得ない商品」は、普段と変わらない商品を選んでいるようで、購入に際してコロナの影響をあまり受けなったと考えられます。
コロナ禍で購入した調理家電の満足度は?
また、実際購入してみて満足度が最も高かったのは、コーヒーマシン89%、次いで電気ケトル86%、電気圧力鍋83%の順となりました。
満足度の高いコーヒーマシンは、日頃から使う頻度の高い商品ですが、巣ごもり目的で購入された商品でもあり、普段使いの側面もありながらグレードの高い商品を購入したことで満足度が高くなったものと考えられます。
【調査概要】
・調査対象者:2020年3月以降調理家電購入者 全国20歳~59歳までの男女
・調査手法:インターネット調査
・調査時期:2021年3月
・有効回答数:1,000名
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