法改定やSDGsの高まりを背景に、植物性原料や循環型などの「次世代パッケージ」が注目されるようになりました。
包装資材については食品業界の中でも、すでにいくつかの事例が生まれています。
今回の特集では先進事例を実現した企業を取材し、実施の背景や課題、また顧客や小売様の反応について伺いました。
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ゆでて食べられる「お米ストロー」とは? 目指すのは「無意識の脱プラ」
飲食店で紙ストローを見かける機会も増えてきましたが、口当たりが悪い、ふやけやすい、と苦手に感じる人もいるのが現実。そんな中、新しいエコなストロー「米(こめ)ストロー」が、じわじわと広まってきているのをご存知ですか?今回は、開発メーカーである株式会社UPayの代表取締役社長・上官ゆい氏と、オリジナルの米ストローを販売するカフェレストラン「Cosme Kitchen Adaptation」のディレクター・谷口かおり氏に、話をうかがいました。
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冷凍保存時の鮮度保持と環境配慮。凸版印刷の技術力
畜肉や魚介類加工品などの1次産品は、これまで冷凍保管時に酸化による変色や風味の変化が起こっていました。凸版印刷株式会社では、独自の技術で開発した透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」を用いたパッケージを開発。冷凍保存時の鮮度保持を叶え、リサイクルが容易なモノマテリアル化に対応し、保存コストの大幅削減を可能にしました。鮮度保持と環境配慮を両立するパッケージの開発背景と、トップランナーとして見据えるパッケージの未来について凸版印刷株式会社の北澤氏にうかがいました。
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環境配慮原料×品質保持。両方を兼ねた新・食品容器
SDGsへの意識の高まりなどを背景に、食品容器や包材のリプレイスに関心を寄せる企業が増えています。FoodClipが2021年4月におこなったアンケートでは、9割を超える読者が「関心がある」と回答。一方で、実際の導入はコスト面、品質面の懸念などを背景に、思うように進んでいないのが現状です。多様な選択肢がある中、企業はどのような「現実解」を求めていくべきか、長年に渡り容器原料・包装資材を提供している丸紅プラックスのご担当者に、食品容器の現状と同社が提供を開始した新素材についてお話をうかがいました。
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無印良品がペットボトルからアルミ缶に切り替えた理由
2020年7月から給水サービス「水プロジェクト」を開始し、2021年4月に飲料容器をペットボトルからアルミ缶に変更した、株式会社良品計画の商品開発担当部長である神宮氏にお話をうかがい、無印良品の環境問題に取り組む姿勢を学びます。
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コスト増でもやるべきことを。紙包材キットカットの挑戦
セールスボリュームの大きい製品の紙パッケージ化をいち早く実現したネスレの「キットカット」。グローバルの方針から1年で製品化を成功させた、プロジェクトの背景を、ネスレ日本株式会社コンフェクショナリー事業本部の村岡氏にうかがいました。
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ワタミの宅食。植物性容器と回収サイクルを実現できたワケ
フードデリバリーが活況な中、外食や中食でも包装資材の再検討が進んでいます。シニア向け宅食事業でトップランナーを走るワタミは、毎日約27万食の容器を環境配慮容器に変更し、かつ独自の回収リサイクルシステムを構築しています。取り組みの背景や目指すビジョンについてうかがいました。
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捨てるではなく創り変える。循環型容器「edish」
テイクアウト需要が増え、資材包材への関心がこれまで以上に高まる中、商社の丸紅株式会社から誕生した循環型容器の「edish」が話題になっています。”循環型”の容器とはどんなものなのか、構想から1年でリリースを実現した、そのスピーディな開発背景を通じて、新しい食品容器の未来についてうかがいました。
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使い捨てから脱却。Loopがアップデートする容器の未来
2021年春、日本に上陸したアメリカ発の循環型ショッピングプラットフォーム「Loop(ループ)」。利便性とデザイン性の高さで、容器文化をアップデートする「Loop」のモデルについて、Loop Japan代表のエリック・カワバタ氏にうかがいました。
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約9割の企業が関心示す、環境に配慮した食品用容器包材
SDGs、環境意識の高まりやプラスチック資源循環促進法案の成立により、環境に配慮した食品用器具・容器包材への関心が高まっています。そこでFoodClipでは、食品メーカーを中心とした読者の皆さんに関心度合いや自社での取り組みに関するアンケートを実施し、実態について調査しました。